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「環境教育海外研修報告会」が行われました。

09年06月24日

6月18日(木)、全学教育機構、金沢謙太郎准教授の授業「環境社会学入門」の中で、今年3月ドイツ、オーストリアに海外研修に行った学生4名の報告会が行われました。この海外研修は環境マインドを持った人材育成の一環として、学生自身が海外の先進事例を学ぶ現地研修を行う為、工学部から2名、農学部と繊維学部から各1名、計4名の1年生を選考し、派遣したものです。この海外研修成果を学生に広くフィードバックするため行いました。学生・教職員、報道関係者等約150名が参加し、熱心にその報告を聞きました。


●    農学部食料生産化学科の上原麻理子さんの発表
今回の研修の行程、見学場所の説明と感想を報告するとともに、ウィーン天然資源大学でのディスカッションで“生産者と消費者の距離”についての課題を議論したことを報告しました。また、市場で売られている「不揃いのいちご」について、農業の生産システムに無駄がなく、生産効率につながると述べました。
● 工学部環境機能工学科の森本竹洋さんの発表
ドイツのクリーンエネルギーの風力発電、太陽光発電、原子力発電について、ウィーンの自転車道は走りやすくて,停めやすい、レンタル自転車やトラムと呼ばれる路面電車が普及している公共のシステムについて発表し、また、現地の学生と交流し、ドイツの学生の印象を行動力があると述べました。
● 工学部土木工学科の後藤浩介さんの発表
リュ―ネブルグ大学(ドイツ)での環境教育について発表し、学生が主体となって大学に様々なことを働きかけることが大事である、学生ひとり一人の活動が大学に影響を与えることとなる、と感じたことを述べました。

3名の発表の後、金沢准教授がドイツ人の環境意識と日本人の環境意識の違いについて、データのグラフをもとに説明し、認識と行動を結びつけるしくみについて解説しました。そのあと、出席学生に記入提出してもらった質問に,発表者の3名がそれぞれ回答しました。
<質問の一部>
・  オーガニック食品を使うことによりどれくらいコストが上がったのか?→1割から2割ぐらい高くなっている。
・ イチゴ以外に袋つめされていないものは?→リンゴなどが袋に入っていない。ほとんどが量り売りである。
・    学生の環境への意識を根底から変えるにはどうしたらいいか?→実際に自分か動いてみるとわかると思います。
最後に引率の繊維学部森川教授が挨拶し、「実際に目で見る事により,認識が大きく変わり役に立ったものと思われる。これからも続けて行きたい」と述べ、全学教育機構長 矢部教授の挨拶をもって報告会が終りました。