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農学部食料生産科学科 井上JST地域重点研究開発推進プログラム(育成研究)に採択

09年03月06日

 信州大学農学部食料生産科学科 井上直人(いのうえ なおと)教授は独立法人科学技術振興機構(JST)が募集したJST地域重点研究開発推進プログラム(育成研究)に「易脱ぷ性四倍体ダッタンソバ品種を用いた高GABA大粒ソバ米の開発」が採択されました。

 この採択に際し、1月27日に記者会見が行われました。

井上教授は、これまでのダッタンソバに栄養価や機能性を向上させ、また収穫しやすい新品種の開発・普及を目的に産・官・学(タカノ:加工・販売・商品開発、官:伊那市:栽培・中山間地の荒廃防止、学:品種改良による機能性・生産性の向上、加工技術の開発)連携による新しいビジネスモデルの提案をいたしました。

 

 

                                  研究要旨(公開用)

 

 中山間地に適し、血圧を抑えるルチンや、アレルギー抑制効果などが認められているケルセチンをソバの100倍以上含むだけでなく血糖値を抑制する効果も高い機能性食品素材であるダッタンソバの新品種を開発するとともに、それを用いた高GABAソバ米加工方法を開発して商品化することがこの研究の目的である。すでに、易脱ぷ性突然変異系統を用いて染色体を倍加・選抜し、(1)外皮が剥けやすく大粒のソバ米を作れる、(2)半わい性で栽培しやすく、(3)難脱粒性で収穫ロスが少ない四倍体品種を育成している。さらに、近氷温加水熟成加工により、機能性を強化した食品を開発している。これらの知財を活用して、事業化する予定である。

 

 

 

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