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『超高速テラヘルツ波品質管理センサーの開発』科学技術振興機構・機器開発プログラムに採択

08年09月03日

20年度の科学技術振興機構「先端計測分析技術・機器開発事業」の機器開発プログラムに採択されました。

 信州大学理学部発ベンチャー企業の株式会社先端赤外は、福井大学の谷正彦教授と申請していました本年度の科学技術振興機構「先端計測分析技術・機器開発事業」の機器開発プログラムに採択されました。この事業は、将来の創造的・独創的な研究開発の基盤となる先端計測分析技術・機器の開発を推進するもので、2005年度から実施されています。今回の採択課題は『超高速テラヘルツ波品質管理センサーの開発』です。これは、製造現場における積年の課題である非破壊、非侵襲、非接触での全製品検査をテラヘルツ領域の電磁波により可能にする画期的技術を開発しようとする研究です。その中心は、超高速テラヘルツ波品質管理用センサー(多チャンネル)の開発です。本開発では、製薬会社と連携して、インラインでの異種薬剤・異物混入検出のための品質管理センサーを目指し、独自サンプリング技術で超高速化と、2桁以上の高感度化を図ります。その応用分野はテラヘルツ波を透過するさまざまな工業製品の品質管理、医療診断応用、危険物の探索、農作物中の水分測定などに幅広く展開され
ると期待されています。理学部からは、物理科学科テラヘルツ分光研究室の宮丸文章助教が開発研究に参加します。
 株式会社先端赤外は、信州大学との共同研究により培われたテラヘルツパルス分光技術を基に2004年に科学技術振興機構のプレベンチャー事業の助成により設立された信州大学理学部発ベンチャー企業です。2005年には、その技術が評価されて、「東京都ベンチャー技術大賞」の大賞を受賞しています。

機器開発プログラム(領域非特定型)
課題名『超高速テラヘルツ波品質管理センサーの開発』
【チームリーダー】 谷 正彦 福井大学遠赤外領域開発研究センター 教授
【サブリーダー】  西澤 誠治 (株)先端赤外 代表取締役社長、韮崎技術研究所長
研究開発内容
 非破壊、非侵襲、非接触での全製品検査は製造現場における積年の課題ですが、これに応える超高速テラヘルツ波品質管理用センサー(多チャンネル)を開発します。本開発では、製薬会社と連携して、インラインでの異種薬剤・異物混入検出のための品質管理センサーを目指し、独自サンプリング技術で超高速化と、2桁以上の高感度化を図ります。その応用分野はテラヘルツ波を透過するさまざまな工業製品に幅広く展開され得ます。
参加機関: (株)先端赤外 信州大学


科学技術振興機構「先端計測分析技術・機器開発事業」のURL:
http://www.jst.go.jp/pr/info/info549/index.html
(株)先端赤外のURL:
http://www.aispec.com/
テラヘルツ分光研究室のURL
http://science.shinshu-u.ac.jp/~thz/