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教育学部書庫(旧長野県庁書籍庫)が国登録有形文化財に答申

08年06月27日

信州大学教育学部書庫(旧長野県庁書籍庫)が国登録有形文化財に答申されました



 平成20年6月20日(金)開催の文化審議会において、国登録有形文化財として、「信州大学教育学部書庫(旧長野県庁書籍庫)」の登録の答申が行われました。北校舎北側に建つ煉瓦造2階建の建物は、キャンパス内でも目立たない場所にひっそり佇んでおり、その存在に気付かない人も多かったのですが、平成19年2月に長野市教育委員会から、登録有形文化財登録基準の「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に該当する建物であるとの調査報告及び依頼を受けたことが保存活用する契機となりました。
 同書庫は、明治28年に長野県庁舎の書籍庫として建設され、南面に出入口があり、入口上部の庇がなくなっている点を除き、構造やデザインはともに建設当時の姿を留め、当時の県庁舎において現存する唯一の建物で貴重といえます。明治41年の火災で県庁は移転しましたが書庫は焼け残り、明治44年に長野師範学校(現信大教育学部)が譲り受け、現在も18,000冊ほどの書籍を保管しています。
 登録されると、本学では、平成10年9月の繊維学部講堂(旧上田蚕糸専門学校講堂)に次ぐ2番目の国登録有形文化財となる予定(長野市内86件、長野県内335件)です。また、平成19年度に策定した、キャンパスマスタープランでは、同書庫を改装し、地域の方も利用できるような「アート&ビアスタジオ」化するなど夢ふくらむ構想が盛り込まれ、今後の有効活用が期待されています。

(教育学部)

外観

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