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　教育学部芸術教育講座の小野貴史准教授が、「澁澤龍彦と音楽－その知られざる音楽観の深層－」で、財団法人名古屋市文化振興事業団が主催する第２４回名古屋文化振興賞（評論部門）を受賞しました。
　受賞論文は，戦後の文学者・批評家・エッセイストにして小説家であった澁澤龍彦氏の著作や手紙、生前親しく交流していた人物らの回想、蔵書等をもとに同氏の知られざる音楽観に迫ったものです。審査講評で文芸評論家の清水良典氏は、「音楽の専門家である筆者が、音楽については限りなく素人でありつづけた澁澤から，いわば反＝音楽的な、純粋な遊びとしての音楽のヴィジョンを汲み取っていく試みの論文であり、力がこもっているがそれを表面に出さずに、エッセイ風の軽さを湛えており、読んでいて清々しい」と評されました。
　小野准教授の現在の主な研究課題は、「作曲・音楽理論」及び「音楽学」であり、今回の受賞について「澁澤龍彦生誕８０年のささやかな記念となってもらえれば幸いです」とコメントしました。（教育学部）