ホーム > トピックス一覧 >

トピックス詳細

トピックス

工学部遠藤教授が平成20年春の紫綬褒章を受章

08年05月07日

 2008年春の褒章で、本学工学部電気電子工学科教授、カーボン科学研究所所長の遠藤守信教授が紫綬褒章を受章しました。紫綬褒章は、学術研究、芸術文化、技術開発、スポーツにおいて著しい業績をあげた人に贈られるものです。

 遠藤教授は、21世紀を先導する革新的な素材として世界的に注目を集めている"カーボンナノチューブ(CNT)"の存在を1976年に初めて明らかとし、成長機構を提案しました。さらに、その成長モデルを実証して触媒気相成長(CCVD)法によるカーボンナノチューブ生成法を確立し、これにより1988年から工業的に量産化を実現しました。これらの一連の実績は、今日のCNT研究の発展に大きく貢献するものであり、さらにその応用研究にも寄与し特にリチウムイオン電池への実用展開に貢献しました。このようにCNTを中心に炭素科学に関わる基礎と応用の両分野の実績は、国際的にも高く評価され我が国発の世界的レベルの科学と技術に大きく貢献してきました。

 この度の受章に際して、遠藤教授は次のようにコメントされています。

「国内外の共同研究者や本学の教職員の皆様そして学生諸君と共に取り組んできた永年の研究が評価されて本当にうれしく、皆様とこの栄誉を分かち合いたい。そして改めて、これまでご支援いただいた恩師や信州大学、関係学会や諸企業、さらに暖かなご声援をいただいた地域のそれぞれの皆様方に心から御礼申し上げます。これを機に関連の科学と技術の発展、地域貢献を目指して一層、努力してまいりたく、引き続きご指導賜りますようお願い申し上げます」


(工学部)