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平成20年春の叙勲 名誉教授2名が瑞宝中綬章を受章

08年05月07日

 平成20年春の叙勲において、本学名誉教授2名が瑞宝中綬章を受章

 信州大学名誉教授の松澤芳郎氏(元人文学部教授)と、同じく信州大学名誉教授の横田一郎氏(元理学部教授)が、平成20年春の叙勲において瑞宝中綬章を受章しました。
 瑞宝章は国家又は公共に対し功労のある方のうち、公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方へ授与されるものです。

 松澤氏は、富山大学講師を経て昭和37年8月に信州大学文理学部(当時)講師となり、その後同39年5月に同学部助教授,同45年12月に信州大学人文学部教授となり、平成5年3月に退職後、翌4月に信州大学名誉教授となりました。
 同氏の今回の受章は、ドイツの愛国詩人、戯曲家であるハインリヒ・フォン・クライストの戯曲論、文学観について精緻な分析・考察を加えることにより国内のクライスト研究に大きく貢献し、ひいてはドイツ文学研究における基礎的研究を確立させたことや、パソコン機器の活用により本学内における外国語教育方法を改善したことなどが評価されたものです。

 また、横田氏は,大阪市立大学講師及び助教授を経て昭和41年4月に信州大学理学部教授となり、平成4年3月に退職後、翌4月に信州大学名誉教授となりました。
 同氏の今回の受章は、微分幾何学、特にリー群の分野において数々の業績を残し、中でも単純リー群の位相構造及びその群構造の解明に関して功績をあげたことなどが評価されたものです。  
 リー群とは、群という代数的演算をもつ可微分多様体のことで、幾何学だけでなく数学の中心的位置を占める概念であるとともに、物理学や化学、工学においても重要な概念であることが知られています。

 なお、両氏を含む今回の叙勲にかかかる伝達式及び拝謁は、平成20年5月12日(月)に東京都内の国立劇場及び皇居において執り行われる予定です。