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栄養価の高い韃靼蕎麦(ダッタンソバ)の種苗登録

08年04月21日

 4月3日(木)信州大学農学部食と緑の資料館「ゆりの木」において、農学部長、タカノ(株)社長、伊那市長の出席のもと、食料生産科学科 井上直人教授がタカノ(株)との産学連携により、栄養価の高いダッタンソバの開発を行い、平成20年2月22日に3品種の品種登録が行われたことと、この品種を伊那市が栽培支援を行う産学官連携についての会見を行いました。
 品種登録した品種名は、気の力(キノチカラ:第16138号)、気の宝(キノタカラ:第16139号)、気の豊(キノユタカ:第16140号) の3種です。

 これらの品種は日本初の中生種であり、収量性が高く(普通ソバの約2倍)でルチンは約200倍(1900mg/100g)と高く、健康増進のための機能性食材として期待されます。
 今後は、原種生産が信州大学、栽培は伊那市内の栽培者、加工・販売はタカノが担当する事業のシステム化を図り、加工・販売先が確立できたことにより伊那地方の生産振興に期待されます。

 井上教授は、「伊那地方のブランド化・特産化を進めるとともに、今後ダッタンソバを用いた健康食品の開発を行いたい。」と話していました。
 
 当日会場では、新種のソバ粉による蕎麦切りが振舞われました。

(農学部)

ダッタンソバの蕎麦切りを手にする学部長ら

ダッタンソバの蕎麦切りを手にする学部長ら