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山岳シンポジウム「上高地の自然史」を開催

07年10月18日

講演の様子

講演の様子

 10月13日(土)と14日(日)の2日間にわたり、山岳科学総合研究所主催で山岳シンポジウム「上高地の自然史」が開催されました。

 本シンポジウムは、上高地の地形地質の形成過程と動植物の動態や適応を学び、土石流災害や環境保全など人間と自然の関わりについての問題を提起することを目的として開催されました。
 初日は教員や学部生、大学院生及び「上高地自然史研究会」所属の研究者による山岳科学関連の研究成果のポスター発表が行われ、学内外約80名の参加者と活発な議論を交わしました。
 2日目は午前10時から信州大学理学部の原山智先生が上高地の地形発達史について講演したのに続き、京都大学防災研究所の諏訪浩先生が焼岳と土石流について、信州大学農学部の泉山茂之先生が上高地に生息するニホンザルについての講演を行いました。
 午後は、立正大学地球環境科学部の島津弘先生が上高地谷底部の地形変化の特徴について、高知大学理学部の石川愼吾先生が上高地の谷底を中心とした植生の動態について、そして立教大学観光科学部の岩田修二先生が「自然の変化を無視した国立公園管理の将来像」と題して上高地の管理のあり方についての講演を行いました。
 一般市民の皆さんや上高地の関係者なども含めた約100名が参加し、熱心にメモを取りながら講演に聞き入っていました。(山岳科学総合研究所)