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2006年度「信州フィールド科学賞」授賞式

07年03月22日

信州フィールド科学賞受賞の河内さん

信州フィールド科学賞受賞の河内さん

2006年度「信州フィールド科学賞」「信州フィールド科学奨励賞」授賞式

及び記念シンポジウムの開催 -山岳科学総合研究所- 
                   

 山岳科学総合研究所は、3月17日(土),2006年度の「信州フィールド科学賞」「信州フィールド科学奨励賞」の授賞式と「信州フィールド科学賞」受賞者の研究課題に関連した記念シンポジウムを理学部で開催しました。

 科学賞には、北海道工業大学非常勤講師の河内香織さん(研究課題:山岳森林域における渓流生態系および物質循環に関する研究)、科学奨励賞は,本学大学院工学系研究科地球生物圏科学専攻修士課程1年生の宮入健さん(研究課題:山岳源流域に特異的に棲息するオビカゲロウの生物学-分布・棲息環境,生活史、繁殖生態の追求および系統進化学的研究-)、そして、科学奨励賞の特例として設けられた努力賞には,諏訪清陵高等学校SSH生物班(研究課題:標高差による植物の糖度の差)が選ばれ、鈴木啓助研究所長から、表彰状及び副賞が手渡されました。

 「信州フィールド科学賞」は、山岳地域におけるフィールド・ワークを基本として様々な分野の研究をしている若手研究者、「信州フィールド科学奨励賞」は、山岳地域においてグループで調査活動を行っている高校生及び山岳地域のフィールド・ワークに基づいてまとめられた大学等の卒業論文を募集の対象として、本年度創設されたものです。

 また、授賞式に引き続き開催された記念シンポジウムでは、河内さんが、受賞した研究課題に関連付けて、山岳地域の渓岬林で生産された枯れ葉などが、渓流及び沿岸の生態系に及ぼす影響、独立行政法人土木研究所の小林草平さんからは、山岳渓流において土砂と地形がつくる落葉と水生昆虫の関係、北海道工業大学の柳井清治さんからは、サケを介した海から山への物質循環が説明され、一般市民を含めた約60名の参加者が、山から海・海から山への物質循環を担う生態系について理解を深め,参加者から次々と質問も出されるなど、大変活況のあるものとなりました。

 なお、山岳科学総合研究所では,2007年度においても信州フィールド科学賞等の公募を行う予定です。(問合せ先:山岳科学総合研究所運営支援チーム ℡0263-37-2432)

シンポジウム風景

シンポジウム風景