受賞作品 |
『ピンポン球の眼球モデル』 (ピンポン球にレンズ付きフィルムのレンズを付けたもの) 大日方 正壽(おびなた まさとし) この作品は,ピンポン球を眼球にみたてた模型です。実際の眼球では水晶体(レンズ)にあたる部分に,レンズ付きフィルムから取り外したレンズを使いました。このレンズの焦点距離はピンポン球の直径とほぼ等しく,ピンポン球の裏に像を写すことができます。ピンポン球は実際の眼球と同じくらいの大きさであり,これを玩具のお面に二つ取り付けることで眼球の奥に写る像を観察でき,眼球のイメージをつかむことができます。
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『切って調べるオームの法則』 中沢 英明(なかざわ ひであき) この作品は,3V程度の電圧をかけ,直列につないだ豆電球がつく紙です。抵抗値は,紙の長さに比例し,幅に反比例します。そのため,抵抗値が紙を見て受けるイメージと一致し,電流をモデル的に考えやすくなります。さらに,この紙をはさみで切って,長さや幅を自由に調節することができるため,生徒の目的によって条件を変えて追究することができます。また,簡単に繰り返し実験ができ,データの再現性があります。
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入選作品 |
『導線の磁界見える君』 富田 章(とみた あきら) この作品は,導線のまわりにできる磁界の様子を観察しやすくしたものです。導線は,パスカル電線(京都パスカル杉山先生考案)をUTPケーブルで製作し,その導線を『導線の磁界見える君』に通して電流を流します。この装置は透明アクリル板を加工して油とスチールを切ったものを入れてありますので,導線のまわりに磁界が発生すると,その磁力線に沿ってスチールウールが並び観察することができます。
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『冷点発見器』 牛山 高彦(うしやま たかひこ) この作品は,ヒトの冷点を調べるための実験器具です。フィルムケースに保冷剤として使用されている吸水ポリマーを入れ,プローブを組み合わせています。器具をそのまま冷蔵庫で冷やし,従来の器具と同じように使用します。従来の器具と比べて,保冷剤の使用により,実験時間が長く,従来使用されていた銅線よりよりよく冷え,氷を砕く準備も必要ないので,取り出してすぐに実験できるという利点があります。
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