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SPP事業報告書を配布

07年01月04日

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SPP事業報告書 中学校・高等学校・信州大学の連携講座
『身近な現象を通して原子分子を見よう』を配布しています


 信州大学全学教育機構では、平成18年度中学校、高等学校、信州大学連携講座『身近な現象を通して原子分子を見よう』を開催しました。このたび、報告書(32ぺージ)を作成しました。なお、この連携講座は、科学技術振興機構のSPP(Science Partnership Project)事業の支援を受けています。
 長野県中信地区の聖南中学校、豊科高等学校、松本深志高等学校との間で連携して上記の講座を実施しました。(実施主担当者:全学 美谷島實、副担当者:理学部 石川厚、TAとして院生3名。10月16日から11月18日まで) 物理と化学に関する8テーマを、2日(回)に分けて出来るだけ生徒諸君が実験出来るように計画しました。前者の2校は、出前講座の形(4回x2校)を、深志高校の場合は大学内の実験室を開放して2回実施しました。初回:1)光の波長の測定-長さの単位と測定、2)大気圧の大きさ-真空の作り方、水気圧計の作成と気圧測定、3)空はなぜ青いか-簡単な理論と実験、4)ラジオメーター-なぜ黒い羽根は回るか。 2回目: 5)ブラウン運動の観察-いろいろな微粒子のブラウン運動の顕微鏡観察、6)しゃぼん玉の科学-作って観察、黒い膜の秘密、7)ショウノウのダンス-ショウノウ舟の作成と実験、薄膜の厚さの測定 8)セロハン膜の科学-透析実験。分子の大きさが数nmの大きさで求まれば合格でした。
 11月18日には、深志高校の生徒諸君に加えて豊科高校の生徒諸君も参加、及び特別講座「強磁場を体験しよう」(全学 勝木明夫)がありました。当日、長野県理化会物理専門部会、化学専門部会の呼びかけで高等学校の理科の先生方の見学参加があり、その後意見交換会がありました。

 報告書の表紙は、オレイン酸と青海苔を用いた「分子の大きさの測定」の写真と分子構造です。添付したチラシは、聖南中学校の校庭の旗棹を用いた水気圧計の実験風景です。約350年前に、ドイツのMagdeburgでゲーリッケが行った実験の絵と比較してみてください。写真1: 報告書。写真2:水気圧計(精度を高める工夫は報告書4ページにあります)。
 作成した報告書を、教材等に希望される中学校・高等学校の理科の先生方へ無料で配布しますのでご希望の方は下記宛に葉書又はFAXで申し込んで下さい。

 信州大学 全学教育機構 美谷島 實
〒390-8621 松本市旭3-1-1
FAX: 0263-37-2913

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