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サイクリックセミナーを開催

06年04月24日

 信州大学大学院総合工学系研究科(博士課程)山岳地域環境科学専攻のサイクリックセミナーが、好天のもと、4月22、23日に開催されました。参加者は教員12名、学生17名の計29名で、今回は残念ながら市民の参加はありませんでした。

 参加者は、最初に乗鞍自然保護センターの展示室を見学し、乗鞍の自然についての知識を得た後、番所溶岩を現場で直に観察しました(写真)。板状節理や溶岩堤防など、他分野の学生には初めて聞く用語が多く、新鮮な驚きがありました。午後は、乗鞍寮で三宅教授による乗鞍火山についての講義と鈴木教授による南極観測についてのスライドショー、大学院生2名の研究発表がありました。ここでも、多分野の教員・学生も含めた活発な議論が予定時間を超えて行われ、大学院専攻らしいセミナーとなりました。自炊の夕食を挟んで、夜遅くまで議論を戦わせ、懇親を深めることができました。翌日は、昆虫を調査したり、地質を調査したりとグループごとに活動しました。

 サイクリックセミナーの目的である「大学のもつ附属施設をサテライト・ラボと位置づけ、体験型セミナーの定期的開催や他分野の学術と人間の交流により、主たる専門分野における研鑽と教育指導の改善を図り、高い適応性をもった人材の育成を目指すものである。」を具現化することに成功したと言えます。

乗鞍番所溶岩の露頭観察

乗鞍番所溶岩の露頭観察