航空宇宙システム研究センター「テイクオフ!シンポジウム2016」開催
16年11月24日
今年10月に発足した、信州大学次代クラスター研究センターのひとつ、航空宇宙システム研究センター(SURCAS)の「テイクオフ!シンポジウム2016」が、平成28年11月23日、信州大学工学キャンパスの国際科学イノベーションセンターで開催され、関係者や学生約130名が参加しました。
記念講演のひとつは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究所教授の嶋田徹氏が、「A-SOFTハイブリッドロケットによる将来宇宙輸送の技術革新」と題して、将来の宇宙輸送のキーとなるハイブリッドロケットの実用化に向けた新技術「A-SOFT(混合比と推力の同時制御)等の研究への取り組みを紹介しました。
もうひとつの講演は、やはりJAXAの航空技術部門プログラムディレクター大貫武氏が、「JAXA航空技術部門の事業のご紹介」と題して、JAXA第3中期計画における活動の柱となっている航空環境技術、航空安全技術、航空新分野創造などについて、先進の取り組みを紹介しました。
その後、佐藤敏郎センター長が同センターの概要を説明、続いて部門紹介では基盤技術部門(佐藤センター長が兼任)、航空機システム部門(柳原正明部門長)、宇宙システム部門(榊和彦部門長)の各部門長が、部門のミッション、ビジョン、関係機関との連携、具体的に始める取り組みなど紹介を行いました。また、航空機システム部門が来年から南信州・飯田で実施する「航空機システム共同研究講座」については半田志郎工学部長が、宇宙システム部門が諏訪圏で連携する「SUWA小型ロケットプロジェクト」については、プロジェクトマネージャー中山昇准教授が詳細を説明、人材育成や研究開発、産業創生への期待が高まりました。
