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信州大学アクア・イノベーション拠点(COI)と工学・繊維系の研究者がイノベーション・ジャパン2015、JSTフェア2015に出展

15年09月01日

  アクア・イノベーション拠点(COI)など信州大学の研究者が8月27、28日の両日、東京ビックサイトで開催されたイノベーション・ジャパン2015およびJSTフェア2015に出展し、ブースに訪れた大学や企業の関係者に、信大の取り組みと最新の研究成果などを紹介しました。

  「イノベーション・ジャパン2015?大学見本市&ビジネスマッチング」は、JST(科学技術振興機構)とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主催し毎年行われているものです。今回は、JST発足20周年となることを記念し、「JSTフェア2015」の規模を拡大し、JSTが推進する200以上の研究開発プロジェクトが一堂に会する大イベントとなりました。

  特に、信州大学アクア・イノベーション拠点(COI)は、COIの全18拠点が出展する西3ホールのDブロックに出展。脱塩・透水実験装置3台に加え、リチウム回収を目指す浄水器の模型、特殊な黒鉛を使った随伴水の一次処理実験デモなどを持ち込み、一線の研究者が実演しながら成果の一部を紹介しました。

  27日に開かれ、全18拠点がプレゼンテーションを行った「COIシンポジウム」には、研究リーダーである遠藤守信・特別特任教授が登壇し、約10分間の講演を行いました。

  遠藤教授はプロジェクトについて「有機繊維をカーボンに変えて、カーボン革命を起こしたように、有機膜をカーボンに変えてイノベーションを生み出す試み」と説明し、基礎研究段階ながらも論文、技術の双方で成果をあげつつある現状を報告。随伴水処理やスーパーコンピュータを駆使した「創膜」という夢についても言及し、「あらゆる分野の研究機関、企業、そして行政が推進機構を作り、一つ屋根の下で取り組んでいる。長野から日本発のイノベーションを起こし、シンガポールのような水開発の拠点になるよう、努力していきたい」と語りました。

  西1ホールで開催されたイノベーション・ジャパン2015には、JSTゾーンに手嶋勝弥教授の「未来を綯う環境・エネルギー材料」▽酒井敏郎准教授の「革新的乳化技術~油と水だけでエマルションは作れるか?」▽曽根原誠准教授の「複合材料磁心を装荷したUHF帯高Q平面インダクタ」▽水口仁特任教授の「太陽電池パネル及び合わせガラスの解体とリサイクル」▽杉本渉教授の「ナノシート材料:次世代スーパーキャパシタ・燃料電池触媒の新鋭」が出展。それぞれの研究についてプレゼンテーションを行い、企業の研究参画などを呼びかけました。

信州大学アクア・イノベーション拠点(COI)のブース

信州大学アクア・イノベーション拠点(COI)のブース

一線の研究者が実演しながら成果の一部を紹介

一線の研究者が実演しながら成果の一部を紹介

「COIシンポジウム」で講演をする遠藤守信・特別特任教授

「COIシンポジウム」で講演をする遠藤守信・特別特任教授

JSTフェアのCOIシンポジウムの会場

JSTフェアのCOIシンポジウムの会場