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経済学部で留学生OBによる講義が開かれました

15年02月17日

講師を務めたニラン・カジョンルンシン氏

講師を務めたニラン・カジョンルンシン氏

  平成27年2月3日(火)、本学卒業生のニラン・カジョンルンシン氏が本学を訪れ、経済学部の学生らに向け、「日本留学成果を母国タイの経済発展に生かす」と題した講義を行いました。
   この企画は、「社会に出る前の学生に、もっと外の世界に目を向けてもらいたい」と、金早雪 学術研究院教授(社会科学系)が中心となって企画した「グローバル卒業生に学ぶ社会人基礎力」の一環で、講義の中ではこれまでにも2回、独立行政法人国際協力機構や、NHKのソウル支局で働く卒業生を講師として招いています。今回講師を務めたニラン氏は、1992年に本学を卒業した経済学部初期の留学生の一人で、現在はタイで日系企業向けのコンサルタント会社を経営しています。
   ニラン氏は、「大学時代、細かい気配りや責任感など、日本人の礼儀や考え方を学んだことは、現在の仕事でとても役立っている」と、信州大学での留学生活が現在に生かされていることを、実体験を交えながら話しました。
   参加した学生から「タイに進出している日系企業で成功する会社と失敗する会社の違いはどこか」という質問が出ると、「タイの文化に溶け込めるかどうかが重要。日本の文化をそのまま持ってきても失敗する」と、進出する側が、異文化に適合して新たな形を生み出すことの大切さを語りました。
   また、「ビジネスチャンスは国内だけにあるわけではない。海外にも大きなチャンスがたくさんあることを知ってほしい」と、学生らに向かって強く呼びかけました。
   本講義には、ニラン氏の他に、本学OBで現在は中国の対外経済貿易大学で准教授として働く劉慶彬(リュウ ケイビン)氏も同大学の学生を連れて参加。講義後、金教授は「様々な立場の人が入り混じる講義で、学生たちも多くのことを感じたのでは」と語りました。
   講義を受けた学生は、「海外勤務のある職につく予定のため、就職前に貴重な話を聞けて良かった」と感想を話していました。