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平成30年 年頭のご挨拶

教職員向けお知らせ

平成30年 年頭のご挨拶

18年01月04日

平成30年 年頭のご挨拶

学長 濱田州博

 

  謹んで新年のお慶びを申し上げます。

  平成30年(2018年、戊戌)が教職員、学生の皆様をはじめ関係する皆様にとって良い年でありますようまずはご祈念申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。

  昨年、平成29年には、2月にベトナム、6月に香港、8月にモンゴル、8月と10月に中国を訪問しました。ベトナムとモンゴルは、提携している高校や日本語学校の訪問が目的で、先方の生徒と接する機会を得ました。ぜひ信州大学に入学してもらいたいと思っております。また、モンゴルと中国では、信州大学国際交流同窓会支部の集まりに出席してきました。特に、8月に訪問した中国河北省石家荘支部では、河北医科大学長の崔慧先博士をはじめ、多くの同窓生と交流しました。10月の知事を団長とした訪問では、河北省の許勤省長、北京市の陳吉寧代理市長、中日友好協会の唐家璇会長など、まずお目にかかれない方々と面会する機会を得、非常に貴重な経験をすることができました。6月の香港は、国際会議での基調講演でしたが、それ以外はより密な交流が目的であり、今後とも国際交流において一定の役割を果たしていきたいと考えております。

  さて、信州大学では、新しい時代に対応した博士人材の養成を目指し、大学院博士課程の「医学系研究科」と「総合工学系研究科」を統合再編し、新たに「総合医理工学研究科」を平成30年4月に設置します。超高齢社会の医療・福祉を支える生命医工学分野の人材を育成するため、修士課程に新設した生命医工学専攻の学年進行に対応し、博士課程にも生命医工学専攻を設置します。新たな大学院教育の幕開けとなりますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

  また、信州大学では、平成29年度から5年間の予定で様々なプロジェクトが始まっております。例えば、文部科学省就職促進プログラム:「かがやき・つなぐ」北陸・信州留学生就職促進プログラムでは、金沢大学と連携して、成長戦略における「外国人材の我が国企業への就職の拡大」に向けて取り組んでいます。文部科学省「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン:超少子高齢化地域での先進的がん医療人養成(北信がんプロ)では、金沢大学(主管大学)、富山大学、福井大学、金沢医科大学、石川県立看護大学と連携して、がん医療の新たなニーズに対応できる優れた「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」を養成する取組を展開しています。文部科学省地域イノベーション・エコシステム形成プログラム:革新的無機結晶材料技術の産業実装による信州型地域イノベーション・エコシステムでは、「フラックス法による無機結晶育成技術」を用いた、高機能・低コストな無機結晶材料を核とした事業化プロジェクトを展開しています。JST産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム:生理学的データ統合システムの構築による生体埋込型・装着型デバイス開発基盤の創出では、「生理学的データ統合システム」を構築し、それを体系化して新学域「生体適合システム学」を創生する取組を進めています。現在進行しているプロジェクトについても知っておいていただければと思います。

  ところで、平成30年は干支で言うと戊戌(つちのえいぬ)です。五行で考えると戊も戌も土を意味しています。同じ五行の組合せの年は勢いが増すと言われており、また、土は四季の移り変わりの象徴を意味しています。これらのことから、平成30年は変化の勢いが増す年になると考えられます。ただ漫然と構えているだけでは変化を起こせません。自分自身が変わろうという意識を持つ年だと示唆しているのかもしれません。

  教職員、学生の皆様をはじめ関係する皆様が、変化に呼応した活動を展開し、次の時代に繋がる年になるよう期待しております。末筆ながら、皆様方のご活躍ならびにご健勝をお祈り申し上げて、年頭のご挨拶とさせていただきます。