CSTの概要CSTの概要

  1. HOME
  2. CSTの概要
  3. CSTとは

CSTとは

コア・サイエンス・ティーチャー(CST)とは

コア・サイエンス・ティーチャー( Core Science Teacher:CST)とは、「高度な専門性と豊かな実践力を兼ね備えて優れた教育実践を行い、小学校あるいは中学校で理科教育を推進する上で中核的な役割を担う教員」のことです。
信州大学と長野県教育委員会は、「理科の伝道師としての専門性と実践力を支援する教員養成プログラム」を推進することによって、このコア・サイエンス・ティーチャー( Core Science Teacher:CST)を育てて、コア・サイエンス・ティーチャー( Core Science Teacher:CST)から小学校あるいは中学校で優れた理科の授業を実践してもらいながら、近隣の先生方のために研修会を開催したり理科の授業作りや教材で困っている先生方の相談に乗ったりして、学校現場で活躍してもらおうとしています。(現在、地元の大学と連携しながら理数系教員養成拠点構築事業を推進している都道府県は、東京都・神奈川県・新潟県・長野県・岐阜県・愛知県・福井県・滋賀県・岡山県・高知県・長崎県・鹿児島県です。)

コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラムの3つの柱

「理科の伝道師としての専門性と実践力を支援する教員養成プログラム」を推進するに当たっては、次の3つの柱があります。

  1. コア・サイエンス・ティーチャーとして活躍できる学生の養成
    学生を対象とした、コア・サイエンス・ティーチャーを養成するためのプログラムが用意されています。初級CSTとして認定されます。
  2. コア・サイエンス・ティーチャーとして活躍できる小学校教員及び中学校理科教員の養成
    小学校教員及び中学校理科教員を対象とした、コア・サイエンス・ティーチャーを養成するためのプログラムが用意されています。上級CSTとして認定されます。
  3. コア・サイエンス・ティーチャーとしての活動を支援
    上級CSTとして認定されたコア・サイエンス・ティーチャーから活動していただく拠点となる拠点校が構築されます。研修会を開いたり、困っている先生方と一緒に授業作りをしたりします。

コア・サイエンス・ティーチャーに求められる資質・能力

教科基礎力

指導内容のバックグラウンドとなる物理学、化学、生物学、地学に関する専門的な知識や情報を活用する能力を得て、実際に活用することができる力。

授業デザイン力

子どもの自然認識や素朴概念に対応して科学概念に変容させる指導法や授業をデザインする方法や、指導内容の系統性に関する知識を活用した授業設計ができるとともに、授業分析法に関する知識を得て、実際に授業を評価することができる力。

教材開発力

自ら課題を見つけ検証する能力を修得し、教材開発のために地域の学習資源(施設・人材等)を活用する方法や、野外を調査する方法を知り、実際に活用できる力。

観察・実験能力

観察・実験に必要な器具等に関する特徴及び適切な使用方法(含環境への配慮、危険防止)を知り、実際に活用できる力。

マネージメント能力

円滑な人間関係の構築に向けた適切な方法を知り、実際に活用できる力。

初級CSTと上級CST

コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラムでは初級と上級の2種類のコア・サイエンス・ティーチャーを認定しています。

初級CST

学生の皆さんを対象としています。
信州大学と長野県教育委員会が連携して開設する初級CST養成プログラムを受講し、必要単位を取得して初級CST養成プログラムを受講した後、課されたレポートと模擬授業実践を修了した学生のうち、教員として採用された者を初級CST(コア・サイエンス・ティーチャー)として認定します。

上級CST

現職教員(長野県内の小学校教員及び中学校理科教員)の皆さんを対象としています。
信州大学と長野県教育委員会が連携して開設する上級CST養成プログラム(理科研修講座)を受講し、10単位を取得して上級CST養成プログラムを受講した後、レポートと研究授業実践を修了した現職教員(長野県内の小学校教員及び中学校理科教員)を上級CST(コア・サイエンス・ティーチャー)として認定します。

上級CSTの活動

上級CSTとして認定されたコア・サイエンス・ティーチャーは次のような活動をすることになります。

長野県総合教育センターにおけるコア・サイエンス・ティーチャーの情報交換会(年回)

拠点校において、最新の知見など情報の伝達・実験技術の研修会の開催(年数回)

拠点校において、初歩的な実験の計画・操作法などの研修会の開催(年数回)

拠点校のある地域の学校のニーズに応じて情報やマニュアルの提供(年数回)

※令和5年度の拠点校は、佐久市立岩村田小学校、長野市立青木島小学校、松本市立旭町中学校、松川町立松川中学校、小布施町立小布施中学校、塩尻市立塩尻西部中学校、下諏訪町立下諏訪社中学校、大町市立大町中学校、伊那市立美篶小学校、木曽町立福島小学校、飯山市立城北中学校、安曇野市立穂高西中学校の12校です。