理学、農学、繊維学部向けカリキュラム
初級CST 認定について
初級CST認定取得ポイント=10ポイント ※1日の授業=0.5CSTポイント
学生は信州大学・教育委員会が実施する7講座(大学での5講座および県内の小・中学校等で行う臨床演習)を受講し、10CSTポイントの修得すると初級CST受験条件を満たします。そして、卒業学年における面接と口答試験等に合格すると「初級CST」として認定されます。
教職についた後は、信州大学・教育委員会が実施する理科研修講座(=上級CST養成プログラム)を受講し、10単位を取得した場合、「上級CST」への道が開かれます。
コマ数とポイント
1日の授業は、4コマで展開され、0.5CSTポイントとなります。
初級資格を取得するには10ポイント必要になりますので、20日間程度の講義に参加する必要があります。
受講の流れ
理学部、農学部、繊維学部の皆さんについては、下記のような流れで受講をしていただきます。
- 受講の申し込み
受講を希望される方はCST担当者へお申し込みください。 - 受講の説明
担当教員より受講の説明があります。
必要な講義の数、その他CSTポイントとして認められる講義についてなどの説明があります。 - 受講
理学部、農学部、繊維学部の皆さんについては、7つの講義が必修となっている以外は、各自のプランニングに任されています。自分自身で必要な講義を選び、受講してください。 - 資格認定
10CSTポイントを取得しCST資格認定の受験資格を得た学部生には、面接・口頭審査を行います。 - 初級CST資格取得
初級CSTを取得し、教職についた後は「上級CST」を目指すことができます。
授業内容概要
受講する講義の領域は大きく下記の7分野となっています。
(※下記分野以外にも受講可能な講義があります。詳細については受講申請後に各自教員より説明を受けてください。)
- 「基礎学力」理科教員としての力習得
[1年次平日週一授業]
高校時代・大学一年次において未履修の理科分野(波動・気象・天文など)を学び、理科学習における総合的なものの見方・考え方を習得します。 - 「野外実習」自然観察法の修得
[土曜授業(4時間)年4回]
野外指導の基本を習得するために、生物・地学の巡検や各種研究機関・博物館などで理科観察法を学びます。 - 「基礎実験」初歩的実験の修得・教材開発
[土曜授業(4時間)年4回]
大学における実験と学校教育での実験とは異なります。実験指導のあり方を習得するために義務教育における基礎的基本的実験について講義および実習を行います。 - 「臨床演習」学校教育の現場感覚を磨く(教育学部付属中学校など)
[長期休業平日1~3日]
学校教育現場のシステムや子ども理解について体験的に学ぶことを通して、学ぶ側から教える側への意識の転換を図ります。 - 「生徒理解」を学級経営に学ぶ(協力校)
[長期休業平日1日]
「子どもの発達と教育」にかかわる理論と実践との統合を目指して、中学校の教育活動の実際を学びます。 - 「教職教養」学校教育学からの学び
[3年次平日週一授業]
学校教育を考える上で最も基本となる教育学的な理論等、教育活動全般について学びます。 - 「先端科学」専門外の先端科学を修得
[長期休業平日1日年3回]
実際の学習指導では理科の全範囲にわたって広く理解していることが要求されるため、専門以外の内容についても、広く学び知見を広めることをめざします。
CST講座編成
初級CST資格取得のためには、下記分野に属する講義を必ず1つ以上受講する必要があります。 なお、年次により受講を制限されている講義があります。 詳細については受講申請後に各自教員より説明を受けてください。 なお、詳細な講義スケジュールにつきましては、随時更新しております。 下記Webサイトよりご確認ください。
区分 | 科目 | 科目名 | 講座説明 | 担当者 | CSTポイント | 必修 |
---|---|---|---|---|---|---|
1. 理数 全分野 |
理科教育実践演習Ⅰ | 科学教育概論 | 科学技術の智・総合報告 | 特任教員1 | 1 | 1 |
地球科学概論 | 科学技術の智・宇宙地球 | 特任教員2 | 1 | |||
数理と情報 | 科学技術の智・数理情報 | 外部講師a | 1 | |||
教材開発Ⅰ | 理科ねっとわーく等既存のコンテンツ活用と授業案 | e-learning | 1 | |||
2. 野外 実習 |
理科教育実践演習Ⅱ | 野外実習 Ⅰ | 「デジ教材」作成研究 | 特任教員1 | 1 | 1 |
野外実習 Ⅱ | 博物館等での案内実習 | 学芸員 | 1 | |||
専門科目(巡検) | 環境マイスター自然史実習 | 担当教員 | 1 | |||
3. 基礎 実験 |
理科教育実践演習Ⅲ | 基礎実験 Ⅰ | 実験授業の展開 | 教職経験者 | 1 | 1 |
基礎実験 Ⅱ | 実験器具の開発 | 教職経験者 | 1 | |||
基礎実験 Ⅲ | 物理・化学の実験白浜臨海実習 | 担当教員 | 1 | |||
4. 臨床 演習 |
理科教育臨床演習 | 学習臨床Ⅰ | 授業参観と教科基礎 | 現職教員 | 1 | 1 |
学習臨床Ⅱ | 観察実習と模擬授業 | 1 | ||||
授業基礎 | 情報モラルと生徒理解 | e-learning | 1 | |||
5. 生徒 理解 |
理科指導法Ⅱ | 授業展開 | 発達段階に応じた指導 | 県教委専門主事 | 1 | 1 |
総合的な学習 | 教科運営と校務分掌 | 現職教員 | 1 | |||
学級経営 | 生徒理解と学級運営 | 1 | ||||
教職実践演習 | 1 | |||||
6. 教育 理論 |
理科指導法Ⅲ | 教職論 | 教職教養と教科教育の充実 | 教職教育部 | 1 | 1 |
教育原理 | 1 | |||||
教育方法特論 | 1 | |||||
教育哲学 | 学問と人間 社会の形成 | e-learning | 1 | |||
7. 科学 情報 |
理科指導法特論Ⅱ | 惑星・地球物理学 | 惑星天文学と太陽・地球 | 外部講師 | 1 | 1 |
気象・海洋学 | 流体地球の態様とメカニズム | 外部講師 | 1 | |||
専門科目 | 学部通常授業 物理学最前線 | 担当教員 | ||||
最新科学情報 | 物質の科学 生命科学 | e-learning | 1 | |||
e-learningによる履修 | 実践演Ⅰ | 教材開発Ⅰ | 教材化と授業案 | e-learning | 1 | 0 |
指導法Ⅱ | 授業基礎 | 情報モラルと生徒理解 | e-learning | 1 | ||
指導法Ⅲ | 教育哲学 | 学問と人間 社会の形成 | e-learning | 1 | ||
指導特Ⅱ | 最新科学情報 | 物質の科学 生命科学 | e-learning | 1 |