日　時：平成24年1月12日（木）１３：００～

場　所：信州大学農学部キャンパス　16番講義室

講師：　橋本　禅（京都大学大学院　講師）

『生物多様性・生態系サービスは農業・農村政策をどう変えるか？』

地球温暖化や生物多様性に対する世界的な議論の展開、国民の関心の高まりを背景に、近年、農業政策と環境政策との融合が急速に加速しつつある。この講義では、その側面の一つである生物多様性に焦点を当て、生物多様性の保全や生態系サービスを巡る議論の世界的な動向を整理する。特に、生物多様性版IPCCと言われるIPBES（生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム）を巡る動向について注目し、その動向が今後、我が国の農業・農村政策にどのような影響を与えうるかを検討する。


『東日本大震災被災地における農業農村の復興の課題』

2011年3月11日に三陸沖を震源とした東北地方太平洋沖地震は、巨大な津波をともない、東北から関東にかけて東日本一帯に未曾有の被害をもたらした。死者行方不明者は約2万人、被害総額は約17兆円に迫る規模である。この講義では、津波被害が取り分け大きかった岩手県、宮城県、福島県の3県を対象として、まず被災地の地理的な特性、農業・農村の被災の内容について説明する。次いで、被災地の復興における農業・農村の課題について、災害復旧、集落移転と土地利用の再編の視点から説明しその課題について検討する。

公開　一般聴講無料　事前受付不要

問い合わせ：0265－７７－１５３７　内川