平成26年度放送公開講座 第5回「絶滅危惧種のチョウを守れ!生物多様性の保全へ」

平成26年度放送公開講座「信州「知の森」が拓く地域貢献と人材育成」

第5回 平成27年2月21日(土)15:00~15:30
「絶滅危惧種のチョウを守れ!生物多様性の保全へ」 山岳科学研究所 江田慧子助教

長野県は、南北に長く標高差もある地形的な特徴をもつため、様々な生物が棲息しています。生物の多様性を保全することは、長野県が保有する地域の資産を守ることにつながります。そのひとつ、絶滅危惧種のオオルリシジミは、長野県と熊本県に棲息が確認されるのみで、たいへん貴重なチョウです。個体数の減少は、私たちの生活様式の変化が原因であると考えられています。絶滅危惧種のミヤマシジミについても同様です。人間と無関係な自然界で起きていることではなく、人間と自然との関わり方が問われている、ということを表しています。この講座では、絶滅危惧種に指定されているオオルリシジミを中心に保護活動の実践を紹介します。安曇野市や東御市などで、地域住民と大学が連携して取り組む保護活動を通して、生物多様性の保全の大切さを見つめます。


(映像制作・提供 SBC信越放送)