平成26年度放送公開講座 第4回「野生動物との共存 今できること」

平成26年度放送公開講座「信州「知の森」が拓く地域貢献と人材育成」

第4回 平成27年2月15日(日)15:30~16:00
「野生動物との共存 今できること」 農学部 竹田謙一准教授

山間地域の多い長野県では、シカやイノシシ、サルなど「獣害対策」が地域特有の大きな課題となっています。県や市町村でも計画を策定しているものの、根本的な解決策にまで至っていないのが現状です。この講座では、山間部の被害状況、対策のための圃場管理、個体数管理や環境を考えた効率的な捕獲方法への取り組み、また捕獲後の活用方法などを紹介します。例えば、ニホンジカが社会性の動物であることに着目し、捕獲した個体の外部計測の結果から、等身大の模型を作製し、それを使ってニホンジカを誘引するという研究です。また、山里の農林業に被害をもたらす動物に対し、地域が一体となり、どのような対策をとってきたか、先進事例として辰野町川島地区の取り組みを紹介し、獣害対策とともに人々が野生動物とどのように共存していくか、その将来像を探ります。

(映像制作・提供 SBC信越放送)