平成25年度放送公開講座 第4回「グリーン自動車の心臓部  スーパーキャパシタと燃料電池」

第4回 2月16日(日)15:30~16:00
「グリーン自動車の心臓部  スーパーキャパシタと燃料電池」(杉本 渉 教授)

  「ナノ材料から大きなエネルギーを生み出す」をキーワードに、スーパーキャパシタや燃料電池の材料研究を紹介します。グリーン自動車として期待される電気自動車と燃料電池車ですが、前者は航続距離が短く、後者はまだ高額です。電気自動車の場合、大量にエネルギーを貯められる革新的な次世代蓄電池が必要になります。私達が開発しているスーパーキャパシタは急速充電性と蓄電池の大容量性の特長を活かしたハイブリッド蓄電デバイスで、実用化されれば短時間の充電で長距離走行も可能になります。一方、燃料電池車は1回の充填で長距離走行は可能ですが、その性能を実現するには多量の白金触媒が必要でコストダウンの足枷となっています。「ナノシート」という新しいナノ材料を使用して白金触媒の性能を高める技術や新材料開発を進めることでその問題が解決できます。蓄電池や燃料電池が切り開くグリーンイノベーションを考えます。

(映像制作・提供 SBC信越放送)