平成25年度放送公開講座 第2回「再生可能エネルギーとしてのバイオマス利用の未来」

第2回  2月2日(日)16:00~16:30
「再生可能エネルギーとしてのバイオマス利用の未来」(天野 良彦 教授)

  バイオマスは現在ではバイオエタノールやBDF(バイオディーゼル燃料)でも利用されてきており、世界的に見れば利用が進んできています。すでに固定化されたエネルギーなので安定的で、出力のコントロールなども太陽光などと比較しても容易なことが特徴ですが、生産にあたっては食糧と競合していて課題も多く、第2世代のバイオマスを使用することが重要になってきています。長野らしい技術の一つの可能性としてきのこの技術を使った未来型の小規模かつ省力エネルギー生産があげられます。キノコの菌のバイオマスの分解能力とキノコの持つアルコール発酵能力を組み合わせることで、自然にアルコールになる夢のような技術を作ることができます。将来的には、各家庭にこの装置を置いて、蛇口をひねるとアルコールが出てきたり、または燃料電池と合わせると発電と給湯を行うといった将来像を示します。

(映像制作・提供 SBC信越放送)