森岡 佑太

刺激的で地味な留学生活

短期留学

森岡 佑太さん

繊維学部応用化学課程
留学種類:交換留学
留学期間:2016年9月 ~ 2017年7月
留学先:マレーシア マラヤ大学

留学先大学について

 マラヤ大学はマレーシアの中でも教育レベルが非常に高い大学機関です。近年の世界大学ランキングでもかなり上位に位置し、工学系と言語系の学術領域で高い評価を得ています。学内に全部で12個の寮があり、主に交換留学生は10寮に住むことになります。通学には、学内に走っているバスを利用し、構内のメインのバス停まで行き、そこからは徒歩または、バスの乗り継ぎとなります。大学内の設備についてですが、図書館の質は非常に高く、全4階まであり、ディスカッションをできる場や、ソファやTV等がある場所もあります。また、図書館のホームページから、数多くの著名な学術誌にアクセスでき、論文等をダウンロードすることも可能です。

学習面について

 派遣前の情報では、交換留学生に対する履修制限はないとのことでしたが、実際は履修の制限があり、とりたい授業をとれるか取れないかは学部と担当教員との交渉次第でした。授業面に関しては、英語にさえ慣れてしまえば、それほど難しいといった印象はありません。授業の進行速度も比較的ゆっくりで、1つ1つの内容をしっかりと学んでいくといった感じです。ただ、授業で学んだ内容以上のものがテストでは要求され、自身の意見や考えを今まで学んだことを通して、記述する様な形式の問題もありました。ですのでマラヤ大学では、授業外での学習がより求められ、積極的に学習に取り組むことが必要となります。授業形態は、理系授業では週に2回ある授業が多く、文系授業では週に1回の講義と、1回のチュートリアルでの意見の交換をする場があります。

生活について

 僕は寮での生活をしたのですが、なかなか刺激的です。10帖ほどの部屋を2人でシェアし、基本的には冷水シャワーしか出ません。僕の住んでいた階は2階だったので、あまりいなかったのですが、1階に住んでいた友達はゴキブリに悩まされていました。また、3階以上になってくるとたまに猿の集団と鉢合わせすることもあります。マレーシアでの食事は日本人の好みの味だと思います。寮内の食堂でご飯を食べれば1食あたりだいたい300円と少し(10RM)くらいでお腹がいっぱい食べれます。水に関しては、着いた当初は気を使ってミネラルウォーター以外は飲まなかったのですが、慣れてきてからは、寮にある冷水器を利用していました。水で、体調を崩したことはなかったです。学内の治安ですが、時折不審者が出ることがあり、キャンパスの中と言っても気を付けておくほうが無難だと思います。また、寮内でも学期ごとに1,2回ほど盗難事件が発生していたので、トイレや顔を洗うほどのことでも常にカギを閉めることが必要でした。

留学で得たこと

 留学中、マレーシアでは宗教が生活に密着していたため、必然と宗教について考える機会が多くなりました。日本では宗教と聞くとネガティブなイメージがありますが、実際に彼らの生活を間近で見てみると、彼らの人格や人間性のすばらしさに圧倒されました。異文化を理解する、他国の方との交流をする上では、宗教の存在は無視できません。今回の短期の滞在では、異文化理解する上での、1つの重要な要素を深く学べたということが一番大きな収穫でした。

 また、留学中に、数多くの志が高い留学生、現地学生、日本人学生の方とも知り合うことができ、自分自身がいかに狭い場所で過ごしてきてということを痛感しました。価値観が異なる人との出会いで、口論やちょっとした喧嘩を何度も経験しましたが、それらの違いを理解して、一緒に手を取り合って生活していく、その過程を最初から体験できたことも自身の成長につながったと感じています。

後輩へのアドバイス・知の森基金へ一言

 留学を1年間程したからと言って、英語または他言語の習得等はほとんど望めません。言語の習得が交換留学の目標では、その留学の充実度は低くなると思います。また、留学をしたから、自然と友達ができ、使用言語の運用能力を数段上がるということはないです。交換留学自体は決して楽しいものではありません。留学に幻想を抱くのは危険です。

 交換留学では、1年または半年といった短い期間で、派遣先の授業を履修し専門性を高めながら、その国の文化、そこに住む方々の生活スタイル等を学ぶことができます。自分の中での当たり前が通用しない場所で挑戦してみたい、異文化を理解する上での重要な要素を学びたいという方には、交換留学プログラムは忘れられない思い出になると思います。

 今回の留学では、出国前に色々な方に助けていただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。大変ありがとうございました。