佐々木 純平

留学は良い生活習慣を体質化できます

短期留学

佐々木 純平さん

理工学系研究科化学・材料専攻
留学種類:交換留学(学部間)
留学期間:2015年4月~2016年1月
留学先:オーストリア ウィーン天然資源大学(BOKU大学)

留学先大学について

研究室のメンバー

研究室のメンバー

私はオーストリアのウィーン天然資源大学(BOKU大学)に10ヶ月間交換留学生として留学していました。BOKU大学は約140年の歴史を持ち、バイオテクノロジーや有機化学など3キャンパス15の学部から構成される公立の理系大学です。そして、ヨーロッパの大学のため、国外からの学生も多く、非常に多国籍でした。私が研究を行っていたキャンパスには、研究室が集まっており修士・博士の学生が多く、研究に集中できる環境でした。また、定期的に外部講師を招き講演が行われ、それが他大学で行われるものでも参加することができました。そして、オーストリア自体の教育制度もとても整っており、公立であえれば幼稚園から大学まで授業料は無料で、他大学の授業も受講できるなど学ぶことに適した環境であると感じました。

学習面について

ラボミーティングの様子

ラボミーティングの様子

私は10ヶ月間交換留学生として研究室に所属し、研究を行っていました。研究室のコアタイムは9 -17時であったため、平日はこの時間で研究を行い、週末は休みでした。研究内容は、糖を用いた新規有機化合物の合成および評価で、信州大学でも有機合成を行っているため、スムーズに研究を始めることができました。また、実験機器が非常に充実していたため、様々な解析法を用いて評価を行うことができ、解析の知識、技術を向上させることができました。研究室の規模は、12人程度と大きなものではありませんでしたが、7割が博士の学生で皆研究に対する意識がとても高く、良い刺激を受けながら良い環境で研究することができました。また、月に2回ラボミーティングが開かれ、研究の進捗状況についてプレゼンをする機会がありました。そのため、研究に対する知識と共に、語学の知識も向上させることができました。基本的に研究室でのコミュニケーションは、多国籍な研究室であったため英語を使用していました。日本の様に上下関係があまりないので、学生同士の距離が近く、研究やプライベートについて気さくに話すことができました。このようなコミュニケーションを通して、語学の向上においては、生活の中で実際に使用することが重要であるということを感じ、日本ではなかなか体験できない英語メインの環境で生活することができました。

生活について

ウィーンの市庁舎前のクリスマスマーケット

ウィーンの市庁舎前のクリスマスマーケット

私はこの10ヶ月間で日本との文化の違いを感じながら、様々な素晴らしい体験をすることができました。身近なところでは言語、建物、食事といった違いがあります。建物にはヨーロッパにおける様々な建築様式が使用されており、王宮や大聖堂などを含めた建物がウィーン歴史地区として世界遺産に指定されています。また、オーストリアはドイツ語圏ですが、特に中心地では英語が通じるため基本英語で生活することができました。そして、食事に関してはお米の代わりにパンやパスタを食べていました。大学では学食があるため有名なオーストリア料理はほとんど学食で食べることができました。

 平日は大学で研究を行っていましたが、週末は休みであったため買い物に出掛けたり、観光したりしました。また、現地の友達とクリスマスパーティやダンスパーティなどに参加しました。ダンスパーティは日本では珍しいですが、ウィーンでは11~2月は舞踏会シーズンとなっており、この時期になると街にスーツやドレスを着た人が多く見受けられました。私もこんなチャンスはないと思い、現地の友達と参加して、とても貴重な体験ができました。

 また、日本とオーストリアの類似点も多く見受けられました。その中でも、日本人とオーストリア人の気質が似ているということが印象的です。私のオーストリア人に対するイメージは”真面目で親切”というものです。その例を挙げると、車が来ていない道路でも歩行者は信号無視をせずにちゃんと待っているということや、困った人がいれば嫌な顔をすることなく快く助けてくれるということが挙げられます。そのため、10ヶ月間のオーストリアでの生活を通して、私自身日本にいた時よりも真面目で親切になれたように感じます。

留学で得たこと

苦労して在留許可をついに取得した際の写真

苦労して在留許可をついに取得した際の写真

私は留学生活を通して、”良い生活習慣を体質化すること”ができました。この10ヶ月間、楽しいことや辛く、大変なことを通して自分自身を大きく成長させることができました。その際は壁にぶつかることが多かったですが、その中で自分自身と真摯に向き合う時間を作り、言語能力からパーソナリティまで自分に足りない点を一つ一つ克服していくことができました。そして、足りない部分を補うためには、ある程度の時間が必要であり、努力を継続していくことが鍵であることに気づきました。そのため、運動をする、英語の勉強をする、時間を浪費することは控えるといったことを継続的に行うことで、様々な良い習慣を身に付けることができました。これは、日本に帰っても有用な人生の基盤となるものになったと思います。私自身、出国前も努力をしていたつもりでしたが、それは自分の中での考えであり、この留学を通して今までの自分への甘さに気づくことができ、より努力のできる人間に成長できたという実感と充実感を感じています。

後輩へのアドバイなど

私は留学を通して、自分自身を大きく成長させることができたと感じており、行って良かったと心から思います。私の留学への最初のきっかけは、海外旅行の際英語でコミュニケーションを取ったときに喜びを感じ、実際に海外での生活を通してたくさん英語でコミュニケーションを取ってみたいと思ったためです。

 留学するか迷っている学生の方はたくさんいると思いますし、留学に興味を持ったきっかけが私のように小さいものである人もいると思います。しかし、そのきっかけがどんなに小さいものでも、留学で得られるものはその何倍も大きなものになると思いますし、実際に私はそのように感じています。そして、これを実現するために、私はためらうことなく周りの人や大学の人に相談するなど、考えるだけではなく実際に行動に移しました。すると、たくさんの人たちが助けてくださり、運も味方に付けることができ、留学を実現することができました。留学に少しでも興味のある方は、教授や学務の方にためらうことなく相談して、自分の構想を実際に行動に移してみてください。必ず叶うと思います。頑張ってください。