平山 愛莉

目標のその先へ

短期留学

平山 愛莉さん

人文学部文化コミュニケーション学科
留学種類:交換留学
留学期間:2015年3月~2016年2月
留学先:ドイツ ライプツィヒ大学

留学先大学について

ライプツィヒ大学のメインキャンパスは町の中心部に位置し、大きな学食と、24時間開いている大学図書館が隣接しています。周辺には飲食店やデパートが立ち並び、大学を中心に街が栄えているような印象を受けました。長い歴史を持った大学で、私が留学した2015年は大学創立606年目でした。現在の大学のガラス張りの美しい建物は、昔のデザインを残しつつリフォームしたそうです。大学のメインキャンパスでは学部の授業が行われており、留学生も参加することができます。留学生のための語学の授業はメインキャンパスからトラム(路面電車)で10分ほどの場所に在る建物で行われます。夏はアイスのスタンドが、冬は大学の周りにクリスマスマーケットの屋台が立ち並び、街は1年を通して賑わっています。大学の学生数はおよそ3万人で、信州大学の3倍になります。

学習面について

1学期目は語学力向上をはかり、留学生用の語学の授業をおもにとっていました。インテンシブコース(集中授業)は有料ですが、1日3時間、週3日授業があり、文法、読解、リスニングなど語学力を底上げできる授業です。長時間同じメンバーで過ごすので、先生やクラスメイトとの関係も築きやすいです。2学期目は、大学で開講されているドイツ語学の講義を聴講しました。うしろの方に座ると私語がうるさいので、なるべく前方に席をとることを勧めます。また日本学大学院の翻訳の授業に参加し、日本学を学ぶ現地の学生とともに日本の政治や社会についてのテキストを日独訳しました。「文法的には間違っていないけど、この言い方のほうが自然」などとネイティブの言い回しを教わったり、また私がクラスメイトに日本語について説明を求められることもありました。そのときは「みんなにとって今は私が日本人代表だ」という強い責任感が生まれました。自分の実力の変化を確認したく、2学期目にはGoethe‐InstitutのB2試験をベルリンで受験しました。ドイツ人学生とのタンデム(互いの母語を教えあう作業)で作文の添削や、口頭試験の練習などに付き合ってもらい、無事合格することができました。数人のタンデムパートナーがいると、授業時間内に解決できなかった疑問などについて詳しく教えてもらえたり、ドイツ語を話す機会が増えるので良いと思います。現地で語学試験を受けるのも、モチベーションの維持になりますし、日本で受験するのとはまた違った雰囲気を知ることができます。

生活について

最初の半年は台湾人とルームシェアする形で住んでいました。初めて「赤の他人との二人暮らし」を体験し、自分には向いてないことに気づき、半年経った夏休みを機に一人部屋へ引っ越しました。国籍も性格も言語も違う人との共同生活はいい経験になりましたが、引っ越した後の半年は自分のペースでストレスなく暮らすことができたので、良い決断をしたと思っています。(居心地が良すぎて若干引きこもりになりかけましたが(汗))暖房設備だけは整っているので冬は部屋の中が常にあたたかいですが、夏は冷房がないので暑さと虫との戦いです。

ドイツ人学生のご実家にホームステイさせていただく機会を何度かもらいました。個人的な旅行では絶対に行くことのないであろう小さな村々で、日本とは、また自分の実家とは違った家族のかたちを見ることができましたし、自分と違う世代の方々と関わることができ、とてもよい経験となりました。国境近くの小さな村で天の川の下、テントで友達と寝たのはいい思い出です。また、留学の後半から知の森基金奨学金のご支援をいただき、お陰様で行動や選択の幅が広がりました。感謝しています。

留学で得たこと

これは留学の1年に限らず、留学までの大学3年間も含めた中で私が得たことですが、自ら小さな目標を立て続け、努力し続ける力を得ることができました。

私の大学生活、一番大きな目標を留学に設定しましたが、そこにいきつくまでに「語学試験何級に合格する」「テストで何点取る」など、ミニ目標をいくつもたて、達成していくことで、諦めず進み続けることができました。

もう一つ得たのは、「なんとかなるさ精神」。留学中何回かトラブルに遭いましたが、つたないドイツ語でもなんとか切り抜けることができました。この1年ドイツで暮らせたことは、私の自信にもなりました。言葉さえ分かればなんとかなる。これから日本での生活で困難なことがあっても、留学の1年を思い返せばどうってことないと思えるのではないかと思います。そしてまたドイツへ行ったときに困難を切り抜けられるよう地道に勉強を続けたいと思います。

後輩へのアドバイス

私の経験を元にこれから留学を目指される皆さんにお伝えしたいのが、自分の留学生活をなるべく具体的に思い描くことです。様々な場面で言われると思いますが、目標や目的が曖昧だと留学が始まってからの行動も不安定だったり方向性が定まらなかったりします。向こうでこれがやりたい、ここに行きたい、この試験に合格したいなどなど、難しいことかもしれませんが、自分の留学の1年間をなるべく明確に具体的に計画建てるだけでも、現地についてから動きやすくなると思います。

あ、最後に。私がドイツへ持って行って後悔したもの、独和大辞典。厚さ約10cmの紙辞書、重たいのに1年で2回しか開きませんでした。