I

留学先では自分との戦いです

短期留学

Iさん

人文学部 文化コミュニケーション学科
留学種類:交換留学
留学期間:2009年9月~2010年6月
留学先:フランス ラ・ロッシェル大学

留学先大学について

ラ・ロッシェル大学は信州大学と交換留学生制度を提携している大学で、フランス西部、海沿いに位置する大学です。

夏のバカンスでは、ラ・ロッシェルにフランス中から観光客が集まり、賑わいを見せます。しかし、観光地といってもパリのような都市に比べると静かで、日本人も少なく、留学する上で適した環境であると言えます。

この大学は国際色豊かで多くの留学生を迎えています。アジアからヨーロッパまで、ここでの学生との出会いは貴重なものであると思います。フランス人学生の態度も優しく、留学生だからといって余計なレッテルを張られることはありません。むしろ日本人はもてはやされるほどです。ラ・ロッシェル大学は、フランス文化は当然のこと、他の国の文化にも触れることができる大学だと思います。

履修科目・授業について

大学の授業は留学生向けのフランス授業、そしてフランス人の学生が受けている一般の授業を受けます。授業の種類も文学、言語から、地理、歴史、芸術まで、様々な授業を選択可能です。

授業がない時は、授業についていくためにも自主的な学習が必要になってくると思います。もちろんラ・ロッシェルの街を歩いて買い物をしたり、海岸で仲間と遊んだり、仲間と食事をしたりすることも大切な時間です。せっかくの留学をただ学問のみに使ってしまってはわざわざフランスまで来た意味がありません。外国の文化に触れてこそ、本当の意味で留学という機会を活かせるのだと思います。外国の文化に積極的に触れる、それも大事な勉強だと私は思います。日本に帰ってきてフランスの文化はどうだった?と聞かれて答えられないというのは、悲しいですから。

ただし、コミュニケーションのためといって夜のバーに毎晩のように行く、というのはさすがにどうかと思います。その辺りは自分が留学生である、という立場を考えて判断すれば大丈夫だと思いますが、いずれにせよ、自分が触れているものすべてが勉強、というつもりで取り組むべきであると思います。

生活について

フランス生活を始めて間もないころはやはり文化に慣れていないため、困難が多いかと思います。そこはフランス人の友人に助けてもらったり、ただ助けてもらうだけではだめなので自分から積極的にやってみたりする。そういうことの繰り返しで徐々に生活にも慣れてきます。

恥ずかしがってはいけません。とにかくやってみる。そうでなければ何も変わりません。

ただし、フランスでは銀行はじめ様々な機関での手続き等が日本のように円滑にいかないことが多いです。そこは少しストレスかもしれませんね。

フランスにきたら基本的に一人でやらなくてはいけないことばかりです。留学に来た以上、自分のことは自分でやるんだ、という強い気持ちで生活していかなくてはいけません。

また、コミュニケーションを図るためであれば、たまに友人とバーで飲むのも、ついでに新しい友人探しに行く、なんていうのも、とても大事なことだと僕は思います。

留学で得たこと

僕が得たことで一番大切だと思うことは、人と話す姿勢、だと思います。すでに先程言ったように、自分のことを自分でやらねばいけない、しかしどのように言ったらいいのか…。話したいのにうまく話せない。そのような状況でコミュニケーションをとっているうちに、日本にいた頃、言葉がわかっているのにろくに人とコミュニケーションをとっていなかった自分がいたことに気づきました。「言葉がわかるのになぜあんなにも人とのコミュニケーションをとれなかったのだろう。」そう考えると、そんな自分が恥ずかしくなりました。

フランスでは店に行くときは決まって店員とあいさつ、帰るときもまたあいさつを交わします。さらには店員とのなんともない会話、なんてこともしょっちゅうです。日本とフランスの雰囲気、どちらがいいと思うかは人それぞれの判断ですが、僕はフランスの誰とでも気軽に楽しく話をする、という雰囲気がとても気に入りました。留学前は、人とのコミュニケーションがないことがこれほど寂しいことだったなんて、僕は気づきませんでした。

留学を終えて、今は自分から人に話しかけるようになりました。人に話しかけたい、そんな風に思うのです。そして、ここが自分の中で一番驚いたことなのですが、自分が話しかけると多くの人が笑顔で応えてくれます。フランスでは、日本人は自分から話しかけない、恥ずかしがりやが多いとよく言われましたが、僕は実際そうだと思っています。しかし、それはまったく悪いことではなく、自分から話しかければ多くの人がそれ応えてくれます。ただみんなそうやって話すことになれていないだけなのだと思います。

大切なのは自分からどうやって人と接するか、そこからまた自分の環境が変わってくるのだと思います。せっかく人とコミュニケーションをとれる術をもっているのだから。

後輩へのアドバイス

留学するとはどういうことか。語学を学びにいくのか、それとも他に何か目標を持って行くのか。留学後の自分と前の自分をどのように変えたいのか、それは人それぞれです。大切なのは、自分に合った留学をすることだと思います。

ただしこれは遊びにいきたいなら遊びに行く、ということではなく、勉強面での意味で自分にあった選択をする、という意味です。これも先程言ったように留学での全てのことが勉強になると言っていいと思います。

人はそれぞれ違うのですから、留学する目的が違うのも当然です。留学という機会がこれからの自分にどう関わってくるのか、それは留学する本人しだいです。

留学先では自分との戦いです。はっきりと目標を持って、その目標に向かって、是非留学生活を楽しんでください。