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機械・ロボット学科 秋山 佳丈 准教授ら、マイクロプラスチックを超音波を用いて濃縮回収

2019.11.15


秋山 佳丈 准教授 (機械・ロボット学科) と森脇 洋 教授 (応用生物科学科) らの研究グループは、近年、環境問題として取り沙汰されているマイクロプラスチックを「音響収束」という現象を利用して効率よく回収することに成功しました。「音響収束」とは、微細な流路において、その流路幅が1/2波長となるような振動を起こし、音響定常波を発生させると、音響因子がプラスとなる粒子がその定常波の節の部分 (流路中央) に集まってくる現象を指します。秋山 准教授らは下図のようなデバイスを考案し、微細な流路中で超音波を照射することで、濾過回収法ではメッシュを通り抜けてしまう外径0.3 mm以下のマイクロプラスチックや、洗濯排水に含まれる合成繊維クズ (マイクロプラスチックファイバー) を濃縮回収できることを実証しました。今後は、洗濯機から排出されるマイクロプラスチックファイバーをターゲットとし、濃縮回収する装置の開発を目指します。

本日11月15日、この成果のプレスリリース (資料) を行いました。なお、この成果をまとめた論文「Acoustic focusing of microplastics in microchannels: A promising continuous collection approach (和訳:マイクロ流路におけるマイクロプラスチックの音響収束:有望な連続回収技術) 」は今月10日より Sensors & Actuators B: Chemical誌の電子版で公開されています。(追記 2019.12.04:信濃毎日新聞 12月3日付朝刊 第1面に掲載)

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