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風間 茜さん (M2) がIUPACイオン重合国際会議で最優秀ポスター賞を受賞

2019.09.13


大学院総合理工学研究科 繊維学専攻 化学・材料分野2年の風間 茜さん (高坂 泰弘 研究室) が、2019年9月8~13日に中国・北京で開催された第13回国際純正応用化学連盟イオン重合国際会議 (The 13th IUPAC International Conference on Ionic Polymerization) において最優秀ポスター賞を受賞しました。受賞題目は「Chemically recyclable vinyl polymer by radical polymerization of 'dehydroaspirin' (脱水アスピリンの重合により得られるケミカルリサイクルが可能なビニルポリマー)」でした。今回、74件の研究発表のうち5件に最優秀ポスター賞が授与され、風間さんは最高評価での受賞に至りました。なお、受賞対象となった研究は5月にプレスリリースを行い、5月14日付の信濃毎日新聞、8月25日付の毎日新聞で報道されたものです。


研究概要 : 消炎鎮痛剤として有名なアスピリン (アセチルサリチル酸) を原料に、循環型のプラスチック材料を開発しました。本研究ではアスピリンから2段階の反応で誘導される脱水アスピリンに着目し、そのラジカル重合によりビニルポリマーを合成しました。得られたポリマーは熱に安定な一方、酸性の水で処理すると酢酸とサリチル酸に分解されました。これらの分解生成物はアスピリンの原料であることから、今回のビニルポリマーはケミカルリサイクルが可能なプラスチックと捉えることができます。この成果は、持続可能な汎用プラスチックの開発に向けた基礎技術として期待されます。

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