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化学・材料学科 鈴木 大介准教授が日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 科学奨励賞を受賞
同研究室のM2院生3名 (乾 滉平さん・滝沢 優哉さん・西澤 佑一朗さん) もポスター賞受賞

2018.10.17


国際ファイバー工学研究所 (主担当)、化学・材料学科 応用分子化学コース (副担当) の鈴木 大介准教授が日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 科学奨励賞を受賞し、9月18~20日に筑波大学つくばキャンパスで開催された第69回コロイドおよび界面化学討論会において受賞講演を行いました。同賞はコロイド・界面化学分野で新しい科学を作った、または作りつつある40歳未満の若手研究者を対象に授与されるものです。鈴木准教授 (写真左) の受賞題目は「ソフト微粒子の次元構造とマイクロ空間場における機能制御」で、外部刺激に応答するハイドロゲル微粒子の新規合成法からそれらの配列・集積化技術の開拓、そして自律駆動機能を有する新規ゲル微粒子の開発に至るまで、ソフト微粒子分野の発展に大いに寄与していると評価され、今回の受賞に至りました。



また第69回コロイドおよび界面化学討論会において、総合理工学研究科 繊維学専攻 化学・材料分野 2年の乾 滉平さん、滝沢 優哉さん、西澤 佑一朗さん (いずれも鈴木 大介 研究室) がそろって、ポスター賞を受賞しました。ポスター発表演題総数は214件あり、このうち35歳以下の若手研究者による応募ポスター演題の中から要旨書面審査を通過した44件がプレゼンテーション審査に臨み、うち21件に同賞が授与されました。1研究室からのトリプル受賞は快挙で、指導教員の科学奨励賞受賞に華を添えました。

受賞タイトル (乾さん:写真中央) 「高速拍動アクチュエータの創製を目指したゲル微粒子の集積化」/ 研究概要:化学エネルギーを駆動源に膨潤/収縮を繰り返す自律駆動ゲル微粒子は、マイクロポンプやアクチュエータ等への応用が期待されています。本研究では、ゲル微粒子及びその集積体の化学組成・振動反応条件を精査することで、従来よりも振動周期の大幅な短縮を実現しました。

受賞タイトル (滝沢さん:写真右) 「ミクロゲルを含む水滴の乾燥に伴う自己組織化」/ 研究概要:ミクロゲルは、水で膨潤したやわらかいコロイド粒子です。本研究では、ミクロゲルを含む水滴が基板上で乾燥すると均一なフィルムを形成する自己組織化現象に着目し、ミクロゲルのやわらかさや界面活性が大きく影響を与えることを明らかにしました。ミクロな世界での挙動を実時間で直接可視化することによって、実際に起こっている現象を突止めました。

受賞タイトル (西澤さん:写真左) 「ハロゲン化合物の分離を目指した機能性高分子微粒子の創製」/ 研究概要:本研究では、側鎖にメトキシ基やエトキシ基を持つモノマーを用いて作製した高分子微粒子が、ハロゲン結合を駆動力に、有機ハロゲン化合物を選択的に吸着することを見出しました。また、温度応答性のゲル成分と、ハロゲン化合物吸着能を持つ成分を複合化した複合ゲル微粒子は、温度変化に応答した体積変化に伴い、ハロゲン化合物を放出することが分かり、ハロゲン化合物の自在な分離を達成しました。

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