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Kim S-Jさん (M2)、Phan D-Nさん (D2) が若手High-Techファイバー工学国際シンポジウムで優秀発表賞

2018.09.06


大学院総合理工学研究科 繊維学専攻2年 (修士課程) のKim Suk Joo さんと大学院総合工学系研究科 生命機能・ファイバー工学専攻2年 (博士課程) のPhan Duy Namさん (いずれも金 翼水 研究室) が、8月24~30日に中国・蘇州大学 (江蘇省蘇州市) で開催されたThe 10th International Symposium on High-Tech Fiber Engineering for Young Researchers -Forum of Advanced Functional Fibers for Graduates and Young Researchers- において、優秀ポスター発表賞 (Kim Suk Jooさん)、優秀オーラル発表賞 (Phan Duy Namさん) を受賞しました。本シンポジウムには約150人の学生が参加し、優秀ポスター発表賞と優秀オーラル発表賞をそれぞれ10名が受賞しました。


研究概要 (Kim S-Jさん、写真左):
受賞題目「Epoxy-containing copolymers : A versatile toolbox for functional nanofiber mats with desired chemical functionalities」

本研究では、Poly-Styrene (PS) とPoly(GlycidylMethacrylate) (PGMA) をランダムに合成・作製した新たな合成ポリマーであるPS-r-PGMAを用い、エレクトロスピニング法によってナノファイバー不織布を作製しました。容易な表面改質反応のために、エポキシ基に起因する高い反応性を用いたシンプルな化学反応の一種である「クリックケミストリー」を活用しました。表面改質されたナノファイバー不織布は、各側面に異なる官能基を付加することで、既存の特性が強化されたり、従来とは異なる機能を有するようになり、様々な分野への応用が期待されます。


研究概要 (Phan D-Nさん、写真左):
受賞題目「Fabrication of electrospun chitosan/cellulose nanofibers having adsorption property」

液体中に存在する重金属を効果的に除去することができるナノファイバーシートを開発しました。本研究では、重金属と結びつく性質を持つキトサンをセルロースと組み合わせ、高比表面積のナノファイバーにすることで金属吸着に適したシートを作製しました。液中で不安定なキトサンをセルロースと組み合わせることで、ナノファイバーの耐水性は改善され、水濾過用途に合致したものになります。開発されたシートは排水流出物中に含まれる金属イオンの吸着材としての使用が期待されます。

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