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材料化学工学課程 高塚 透 教授らが化学工学会優秀論文賞を受賞

2013.09.20

 

   化学・材料系材料化学工学課程 高塚 透 教授、出光興産(株) 平松義文氏(総合工学系研究科物質創成科学専攻3年(発表当時))が化学工学会2012年度優秀論文賞を受賞し、平成25年9月16日に岡山大学津島東キャンパスで開催された化学工学会第45回秋季大会において受賞記念講演が行われました。

 

◇受賞論文:「実装置でのFCC触媒性能を推定するための循環流動層型反応システムモデル開発」

◇抄録

   流動接触分解(FCC)プロセスは,廉価な重質留分をガソリンなどの白油へ効率良く分解する装置として,さらには石化原料などの有用成分を生産する装置として着目されている.技術的なアプローチとして必要なのは,重質分子から反応を制御し,有用な成分を選択的に生産するための技術である.特に,当装置にかかる原料,使用する触媒,運転条件について,有効となる因子を見出し,一般化することが必要である.本研究では,その一環として,重油流動接触分解触媒の被毒金属による劣化に関する検討を行った.結果,検討範囲の濃度では,被毒金属量に対して,一定の割合で活性が低下することが明らかとなった.物性評価から,この劣化はゼオライトの脱アルミによる劣化が主であることが明らかとなった.先報の結果と合わせ,重油流動接触分解触媒の活性は,水熱条件(温度,スチーム濃度,時間)と被毒金属量で表現できることが示唆された.これらの実験結果を用い,実装置でのFCC触媒性能をシミュレーションできる循環流動層型反応システムモデルを開発し,実装置での再生条件が触媒劣化に与える影響を定量的に評価した.

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