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お知らせ

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山下 舞さん (M1)、川上 将輝さん (M1) が繊維学会で優秀ポスター発表賞を受賞

2019.06.14


大学院総合理工学研究科 繊維学専攻 化学・材料分野1年の山下 舞さん (高坂 泰弘 研究室) が、6月5~7日に東京・タワーホール船堀で開催された2019年繊維学会年次大会において優秀ポスター発表賞を受賞しました。山下さんの受賞題目は「アクリル基含有環状ヘミアセタールエステルとラクトン類の開環共重合によるポリ共役エステルの合成」です。本年は審査対象120名 (博士号を持たない36歳未満の正会員および学生会員) の発表者の中から12名に贈賞されました。


研究概要 : 4員環の環状アクリル酸エステルの開環重合体であるポリ共役エステルは、光・熱硬化性や化学修飾性、生分解性、化学分解性を併せ持つ低環境付加型高機能材料として注目されています。しかしながら、モノマーである4員環アクリル酸エステルの合成は容易ではなく、生産性に課題がありました。本研究では、ヘミアセタールエステル骨格を導入した6員環の環状アクリル酸エステルを開環重合するとアセトアルデヒドの脱離を経て重合が進行し、4員環モノマーの開環重合体と同等の化学構造を有するポリ共役エステルが生成されることを見出しました。また、6員環モノマーをε-カプロラクトンと共重合させることにも成功し、この共重合体にチオールを作用させると共役エステル単位のみが選択的に化学分解・主鎖切断を起こすこともわかりました。


2019.06.26 (追加)


大学院総合理工学研究科 繊維学専攻 化学・材料分野1年の川上 将輝さん (平田 雄一 研究室) が、6月5~7日に東京・タワーホール船堀で開催された2019年繊維学会年次大会において優秀ポスター発表賞を受賞しました。川上さんの受賞題目は「高温高圧水中の分散染料の溶解度測定」です。本年は審査対象120名 (博士号を持たない36歳未満の正会員および学生会員) の発表者の中から12名に贈賞されました。


研究概要 : 分散染料は水への溶解性が低く、ポリエステルの染色時には120~130℃の高温高圧条件下で分散剤によって水溶液に分散させて用いられます。この染浴には、分子状態で溶解した少量の染料分子と分散剤によって分散させられた多量の染料が共存しています。ポリエステルの染着性は、この分子状態で水に溶解した染料の濃度に依存します。しかし、高温高圧水中の分散染料の溶解度に関するデータは極めて少なく、水溶解度とポリエステルの分散染料染着量との相関を検証した例はありません。本研究では、あらかじめ分散染料で染色されたポリエステル布から高温高圧水中で染料を水相に脱着し、脱着時のポリエステルと水との間での分散染料の分配平衡の浴比依存性を検討することで、高温高圧水中で分散染料の水溶解度を評価する方法を確立しました。

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