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化学・材料学科 杉本 渉 教授が電気化学会学術賞を受賞

2018.03.14


化学・材料学科 ファイバー材料工学コースの杉本 渉 教授が、3月9~11日に東京理科大学葛飾キャンパスで開催された電気化学会第85回大会において、平成30年度電気化学会学術賞の授与式に臨み、受賞講演を行いました。受賞題目は「スーパーキャパシタおよび燃料電池触媒への応用を展望した導電性ナノシート、ナノ粒子の開発」です。本賞は電気化学会 (会員数約4,500名) の50才以下の正会員であって、電気化学および工業物理化学の分野において先駆的な研究業績をあげた個人に毎年1名、贈られます (学会賞に次ぐ賞で、ミッドキャリアの個人に贈られる最高の栄誉ある賞)。杉本教授はこれまでも同会から進歩賞・佐野賞 (平成16年度) と論文賞 (平成23年度) を受賞しており、同会の関連学会であるInternational Society of Electrochemistryからもデノラ賞 (平成17年度) を受賞しています。

研究概要 : ナノシートやナノ粒子は表面積が大きく、しばしばナノサイズに由来するバルクと異なる物性が現れるため、高機能性材料として注目されています。杉本教授は特異な物性が期待できる低次元ナノ材料に無限の可能性を追求し、電気化学的な蓄電及び発電分野への応用を展望し、ナノシートを中心とした新規ナノ材料の開発に携わってきました。前例がない高い電子伝導性を有する様々な酸化物ナノシート、及びそれらからなる複合体や多孔性電極を開発し、得られたナノ構造体の電気化学特性をスーパーキャパシタや燃料電池触媒へ適用する研究を精力的に行ってきました。とりわけ、RuO2などの貴金属酸化物ナノシートに関する先駆的研究により、二次元ナノ材料を基盤とした新たな概念に基づく電気化学的なエネルギー蓄積および変換を提案しています。


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授賞式に臨む杉本教授 (右) とプレゼンターの電気化学会会長 渡邉 正義 横浜国立大学教授 (左).

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