センター長あいさつ
信州科学技術総合振興センター(略称SASTec)は、平成22年にオープンした産学官連携のためのインキュベーション施設です。本施設は、経済産業省の補助のもとに、工学部の同窓会に多大な貢献を頂き、そのほか後援会や企業、また多くのOBを含めた工学部関係者のご協力のもとに発足しました。私は開設当時には事務局として施設の運営に携わっておりましたが、レンタルラボは開所時から100%埋まっておりまして、現在でも入居希望者が待っている状況にあります。
施設内には、1階には貸工場スペース、2階にはレンタルラボのスペース、3階には研修などの行える会議室を備えております。単に共同研究を行うだけの場ではなく、研修などを通した人材育成や、ホワイエを利用した人材交流も見据えております。大学はこれまで知の集積だけがメインに言われてきましたが、大学がハブとなった産産連携もあっても良いと思います。
特に、信州大学ものづくり振興会が主催するものづくり振興フォーラムは、大学の関連団体が主催するイベントとしては特筆すべきものと思います。一度足をお運び下さいますようにお願い致します。
信州大学が、社会貢献・地域貢献で高い評価を頂いている背景は、このような場を作り様々なステークホルダーの方と連携できている点にあると自負しております。
今後ともぜひ、このような場をご活用くださいますようにお願い致します。またこのような場を通して、長野という地域、ひいては日本、そして世界の発展に貢献できることを願っております。
センター長 天野良彦
(信州大学工学部長)