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信州大学工学部 電子情報システム工学科

太子 敏則

半導体・酸化物機能性単結晶の育成と評価・解析を通じて産業界や環境への貢献を目指す

当研究室および共同研究企業で育成した機能性単結晶
サファイアやシリコンなどの半導体単結晶育成を実現

当研究室および共同研究企業で育成した機能性単結晶 サファイアやシリコンなどの半導体単結晶育成を実現

左 :引き上げ法結晶育成装置による実験中の写真。覗き窓から炉内を観察している。
右上:Si単結晶育成中の炉内の様子

左 :引き上げ法結晶育成装置による実験中の写真。覗き窓から炉内を観察している。 右上:Si単結晶育成中の炉内の様子

当研究室では、原子が三次元的に規則正しく周期的に並んでいる、電気的、光学的に均一な固体材料である『単結晶』を育成し、その品質を評価する研究を行っています。単結晶を使ってPCやスマートフォンに必須となる電子部品が作製されるため、さらに高性能な電子機器の開発のために結晶づくりの研究は重要です。最近では、低損失パワーデバイス用途の炭化ケイ素、酸化ガリウム等のワイドギャップ半導体単結晶育成や、リチウムイオン電池評価用単結晶を育成し、環境に貢献できる結晶づくりを主眼として、多くの研究機関や企業との共同研究を実施しています。

研究から広がる未来

環境貢献に資する単結晶育成に注力しています。炭化ケイ素や酸化ガリウムは低損失パワーデバイスとしての利用が期待されており、高品質結晶の実現により、SDGsやカーボンニュートラルを履行し、原子力発電所の稼働率低減に貢献します。

卒業後の未来像

当研究室の研究は、近い将来必要となる単結晶育成に関連し、他機関と共同研究開発の要素を多く含んでいます。学生は実用的な研究を通じて、実践的な技能を身に付けています。卒業後に、企業にてそのような現場で活躍できる学生を多く輩出することを目指します。

プロフィール

日本学術研究会特別研究員、信州大学産学官連携研究員、東北大学金属材料研究所助手、 信州大学カーボン科学研究所助教、信州大学工学部准教授を経て2021年より現職。 研究分野はバルク単結晶育成や結晶欠陥評価。

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