教員紹介

Ash Leigh Spreadbury

あっしゅ りー すぷれっどべりー

Ash Leigh Spreadbury

英米言語文化 助教

研究分野 英語学・言語学

現在の研究テーマ

1.文法と文脈
文法パターンと使用文脈は密接な関係にあります。構文は文脈による制約を受ける一方で,新たな文脈を作り出したり別の文脈を喚起したりする力も持ちます。このように文法と文脈が互いに影響し合う関係を明らかにする研究をしています。
2.インターネット言語学
インターネットでは,目まぐるしいスピードで言語変化が起こっています。常に新しい表現が生まれ,それがもじられて新しい「パターン」とも呼べるようなものが定着したり,あるいは廃れていったりします。こうした言語現象を分析することで,構文知識の創発・変化をより深く理解できると考えています。

研究から広がる未来と将来の進路

この文章を読む前と読んだ後とであなたの言語知識が微妙に変わっているように,言語知識は常に変化する動的なものです。英語の構文知識を研究することで,英語という個別言語の特徴をより深く理解できるだけでなく, 言語一般の創発・変化についても知ることができます。また,言語の動的な性質を掴むことは,他者との円滑なコミュニケーションをとるうえでも役に立ちます。

主要学術研究業績

1.「X they said Y they said as a sarcastic multi-sentential construction」山梨正明(編)『認知言語学論考No. 16』ひつじ書房 (近刊)
ゲームのセリフとして使われ始めた表現が,インターネット・ユーザによって繰り返しもじられて使用される中で,抽象的なパターンとして再定着し,生産的に使われるようになった構文化の過程を分析しています。
2.「Fictive interaction in humorous YouTube comments: A preliminary investigation」『藝文研究』 122号 (近刊)
YouTubeのコメント欄に見られる仮想会話形式のパターンを分析した論文です。このパターンが間テクスト的ユーモアを生み出すために用いられるもので,ユーザの慣習的な言語知識に含まれるものであることを論じました。

所属学会と学会での活動

社会言語科学会
日本語用論学会
日本言語学会
英語語法文法学会
日本認知言語学会

経歴

2015年6月 University of Sheffield, School of East Asian Studies卒業。
2019年3月 慶應義塾大学大学院文学研究科前期博士課程修了。
2022年3月 慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。
2020年4月~2022年3月 杏林大学外国語学部非常勤講師。
2022年4月 信州大学人文学部着任。

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