教員紹介

いいおか しろう

飯岡 詩朗

英米文学 准教授

教員 BLOG

一覧を見る
シラバス 授業関連 米文学特論

シラバス:米文学特論[2006年度]

【講義期間】前期
【曜日・時限】水曜・2時限
【授業形態】講義

【授業のねらい】
1920年代から1930年代にかけて、文学や映画で頻繁に取り上げられた「パッシング(passing for white)」という行為(視覚的は白人と見分けのつかない「黒人」が白人として生きてゆくこと)に焦点を当て、アフリカ系アメリカ人の人種的アイデン ティティをめぐる意識を考察することを通して、「異質なもの」としてのアメリカ文化への理解を深めるとともに、文学・映画を分析・批評する方法論を習得す ることをねらいとします。

【授業の概要】
前半は、1920年代から1930年代のアメリカの文化状況(とりわけハーレム・ルネッサンス)を概観します。
後半以降は、「パッシング」を描いた具体的な作品を取り上げ、学生による発表も交えながら、アフリカ系アメリカ人の人種的アイデンティティをめぐる意識の変容を考察していきます。

【授業計画】
以下のような作品を具体的な考察対象とします。(予定)
・ネラ・ラーセン『パッシング』[Nella Larsen, Passing] (1929年)
・ファニー・ハースト『模倣の人生』[Fannie Hurst, Imitation of Life] (1933年)
・ジョン・M・スタール監督『模倣の人生』[John M. Stahl, Imitation of Life] (1934年)
・ジェイムズ・ホェール監督『ショウボート』[James Whale, Showboat] (1936年)
・オスカー・ミショー監督『神の継子』[Oscar Micheaux, God's Stepchildren] (1938年)

【成績評価の方法】
授業への参加度(単なる出席ではなく授業内での発言など)、発表、レポート等によって総合的に評価します。とくに、レポートを重視します(50%)。

【履修上の注意】
初回に授業の進め方を説明しますので、履修希望者は初回の授業にかならず出席してください。
学科や講座・コース等による履修制限は一切ありませんが、英語で書かれた文献を読むことが求められます。
発表では、担当者は、書かれていることを正確に要約するのはもちろんのこと、それに対する自分の意見を述べられるよう準備しておいてください。担当者以 外も、毎回授業前に議論の対照となっている作品をかならず読んだ/見た上で参考文献をよく読み、疑問点を明確にしておいてください。

【教科書】
特に指定しない。

【参考書】
・ゾラ・ニール・ハーストン『ハーストン自伝 路上の砂塵』新宿書房.
・バーバラ・ジョンソン『差異の世界 脱構築・ディスクール・女性』紀伊國屋書店.
・アーヴィング・ゴッフマン『スティグマの社会学 烙印を押されたアイデンティティ』せりか書房.
・Werner Sollors, Neither Black Nor White Yet Both: Thematic Explorations of Interracial Literature, Oxford University Press, 1997.
・Werner Sollors, ed., Interracialism: Black-White Intermarriage in American History, Literature, and Law, Oxford University Press, 2000.
・Susan Courtney, Hollywood Fantasies of Miscegenation: Spectacular Narratives of Gender and Race, 1903-1967, Princeton University Press, 2005.
その他、授業内で指示します。必要に応じてプリントを配布します。

トップページ 教員紹介 飯岡 詩朗 ブログ シラバス:米文学特論[2006年度]

ページの先頭へもどる