教員紹介

いいおか しろう

飯岡 詩朗

英米言語文化 教授

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シラバス 授業関連 英米文学概論

シラバス:英米文学概論(b)[2005年度]

【講義期間】後期
【曜日・時限】木曜・2時限
【授業形態】講義
【対象学生】1〜3年次生

【授業のねらい】
英米の文化(とりわけアメリカ文化)は、現代の世界に広く浸透しており、それを英米の文化として強く意識することはできなくなっています。その意味で、 英米の文化はグローバルな文化と言うことができますが、一方で私たちにとって容易には理解しがたい異文化としての側面も持っています。
この「英米文学概論」では、英米文学・文化の歴史や特性についての基礎的な知識を身につけ、英米文学・文化を学ぶための基礎を形成すると共に、現代において英米文学・文化を学ぶことの意味についても考えていきます。
後期の「英米文学概論(b)」では、アメリカ文学・文化を中心に扱います。

【授業の概要】
授業の前半(〜第7週)では、アメリカの歴史をふまえながら、アメリカの文学・文化に関わる基本的な事項について学びます。
授業の後半(第8週〜)では、以下の事項について概説します。
・アメリカ文化が世界に浸透していく上で最も重要な働きをしたハリウッド映画の歴史
・1980年代以降発展した多文化主義の観点によるアメリカ文学の「偉大な」作品(正典=キャノン)の読み直し
・黒人(アフリカ系アメリカ人)文学・文化をはじめとするマイノリティの文学・文化
・日本を含む世界各国におけるアメリカ化(アメリカナイゼーション)およびアメリカニズム
また、アメリカ文学・文化の基礎知識を習得するだけでなく、問題発見能力と思考力を養成するために、小テストや小レポートなどを課します。

【授業計画】

第1週 オリエンテーション
第2週 アメリカ文化のいま
第3週 「アメリカ」とは何か/「アメリカ文学」とは何か
第4週 アメリカの歴史と文学・文化(1)
第5週 アメリカの歴史と文学・文化(2)
第6週 アメリカの歴史と文学・文化(3)
第7週 アメリカの歴史と文学・文化(4)
第8週 アメリカ映画とハリウッド映画(1)
第9週 アメリカ映画とハリウッド映画(2)
第10週 多文化主義とアメリカ文学・文化(1)
第11週 多文化主義とアメリカ文学・文化(2)
第12週 アメリカ化とグローバル化(1)
第13週 アメリカ化とグローバル化(2)
第14週 予備日
第15週 期末試験

※計画は変更することがあります。

【成績評価の方法】
平常点(出席および小テスト・小レポートなど)40%、期末試験60%で評価をします。小テストや小レポート、期末試験では、アメリカ文学・文化の基礎 知識を身につけたかどうか、またそれを土台とする初歩的な問題発見能力や思考力を身につけたかどうかを計ることのできる問題を出題します。
ただし、3分の2以上の出席がない場合は、成績評価を受ける資格を失います。

【履修上の注意】
初回に授業の進め方を説明しますので、履修希望者は初回の授業にかならず出席してください。
教科書に書かれていることを土台に講義をしますので、予習を欠かさず行うようにしてください。また、単に週1回講義を聞くだけで終わってしまうことがな いように、講義の内容に関係のある文献をそのつど紹介しますので、それらをなるべく読み、より多くの知識を吸収できるよう努めてください。
3分の2以上の出席がない場合は、成績評価を受ける資格を失います。

【教科書】
・笹田直人・外岡尚美・堀真理子編著『概説 アメリカ文化史』ミネルヴァ書房.
(変更することもあるので初回の授業後に購入してください。)

【参考書】
・板橋好枝・高田賢一編著『はじめて学ぶアメリカ文学史』ミネルヴァ書房.
・高田賢一・笹田直人・野田研一編著『たのしく読めるアメリカ文学 作品ガイド150』ミネルヴァ書房.
・松尾弌之ほか編『事典 現代のアメリカ』大修館書店
・歴史学研究会編『20世紀のアメリカ体験』青木書店.
・油井大三郎・遠藤泰生編『浸透するアメリカ、拒まれるアメリカ』東京大学出版会.
・ナンシー・グリーン『多民族の国アメリカ』創元社.
・松尾弌之『民族から読みとく「アメリカ」』講談社.
・北野圭介『ハリウッド100年史講義』平凡社.
その他、授業内で随時紹介します。

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