教員紹介

はやさか としひろ

早坂 俊廣

哲学・芸術論 教授

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中国関係 寧波プロジェクト

寧波市の古林鎮

【今年も、8月下旬に中国寧波に調査に出かけました。毎度のことながら、超マイナーな事柄について報告をいたします。】

古林鎮というところに連れて行ってもらった。知り合いの思想史研究者が紹介してくれた文物研究者の知り合いである文物管理処の方の案内で。中国での 調査では、こういうネットワーク形成が非常に大切になる。行く先々でどんどん味方が増えてくる--私はこれを「中国での調査に於ける桃太郎の法則」と呼ん でいる。

それはともかく、古林鎮に行ったのは、明代の「槎湖書院」があった土地だったからだ。もっとも、「書院」という言葉から我々がイメージする、それ専 用の建物が実際にあったかどうかは分からない。「槎湖」という土地に基盤を置く張氏という名族がいて、彼らの講学・教育活動を「槎湖書院」と称したと考え た方がよいのかも知れない。いずれにせよ、そこが他の「書院」や「蔵書楼」と、どういう位置関係にあるのかが確認できればよかったので、少し気楽な気分で (古林鎮なので小倉優子のことを思い浮かべながら)現地に赴いた。

 

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行ってみると、非常に雰囲気のよい土地であった。今では周辺に工場が多く建ち並んでいるけれども、昔は「水郷」と呼ぶにふさわしい場所だったんだろうなということが実感できた。

 

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上の写真は「戴氏宗祠」、つまり戴さん一族の祖先をまつる祠である。ここには「同榜四進士碑」があった。戴さん一族は、明代に続けざまに科挙合格者を出した名家なのである。上述の「槎湖書院」とも密接な関係があるようである。

調査のついでに、近くにある古建築群も見に行った。次の写真は、そのうちの「黄古林廟」である。

 

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古林鎮人民政府HP 内にある歴史文物の紹介ページ(「走進古林」→「人文景観」)が充実しているので、興味のある人はぜひ(もちろん中国語で、とても重いですが・・・)

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