信州大学農学部 近未来農林総合科学教育研究センター
バイオリソース部門(生物資源研究室)
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#14  「Odysseus' journey」

学科・コースとして抱えている課題はいくつかありますが、そのうちのひとつで恒常的になってしまっているものに、大学院進学率の低さがあります。 決められた定員に対して実際の学生数がある程度の割合でなければならない、という必達目標のようなものもありますが、 それを置いても、大学院というより専門的な教育研究の仕組みを提供する環境をより多くの学生に利用してもらうというように「資源の利用率を高める」といった考え方に立っても、 より積極的に取り組まなければならない課題です。

大学院に進学する学生は、その学部学科、多くはその研究室に所属して、引き続き学業を深めるという内部進学が多数ですが、 一方でほかの大学(海外含めて)からの進学も珍しくありません。そうした本学外の学生にどのように魅力を伝えるか、つらつらとしかし真剣に考えています。
答えのひとつとして、当研究室とは一見無縁の専門分野を学んでいる人にこそ、この研究室で引き続き研究を深めてもらえればということに思い当たります。

当研究室の専門は動物栄養学と応用微生物学で、研究内容は 別ページ で紹介していますが、幸いなことにそして多くの方々のおかげで、 順調にそれぞれの内容を進展させることができ、いくつかについては少なくとも日本でこんなことができる(やっている)のは何か所もなかろう、という一種の手ごたえもあります。 そこにさらに異分野の人が加わるとどうなるか、例えば、
植物を研究している人となら、環境を研究している人となら、あるいは経済を研究している人となら...
…と展開(妄想?)は広がるばかりです。

大切なのは、こちらの専門とは違ったことを学んできた人にとっても、異なる世界に触れて学んで自分のものとすることで、その人の価値を飛躍的に高めることができる、ということです。
当然その道のりは簡単ではありません。自身の専門分野に誇りを持ち、その能力や技術をあえて違う研究分野に投入し、反応させてみるとどんな生成物になるのか? 答えのわからない、そんな未知との遭遇をぜひいっしょに楽しみましょう。
気がつけばことしも終わり、来年また再来年、上述の通り慢性的に定員不足なので、興味を持たれた方は学年・時期に関係なく、お気軽に連絡ください。

平成28年12月28日
上 野   豊

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