文部科学省ミュージアム「情報ひろば」における企画展
12年09月13日
1 趣旨
信州大学「エキゾチック・ナノカーボンの創成と応用プロジェクト拠点」は、地域における新たなイノベーション創出を目的とするJSTの「地域卓越研究者戦略的結集プログラム」により、カーボン・ナノチューブの発見と開発で国際的に知られる信州大学遠藤守信特別特任教授を中心として、「ドリームチーム」と呼ばれる世界の頭脳を結集、エキゾチック・ナノカーボン(ENCs)の基礎科学の確立と地域イノベーションの創出を進めています。
このたび、文部科学省ミュージアム「情報ひろば」における企画展で、同拠点の取組みの成果を紹介することとなりましたので、お知らせいたします。
プロジェクトの研究テーマはENCsの「創成」・「物性・機能と構造解析」・「応用開拓」の3つ。この展示企画では、国内外から長野県に結集した卓越研究者ごとに、最先端のカーボン研究と成果をパネルや映像、模型等で紹介します。また、ノーベル化学賞でも知られる炭素素材「フラーレン」の組立キットを修学旅行で来場した生徒等に体感いただくこととし、ナノカーボンを身近に感じていただける企画展になっています。
なお、信州大学では、本企画展示の公開に合わせて、年9 月18 日 (火)に東京ステーションコンファレンス(千代田区丸の内一丁目7番12号 サピアタワー)において、シンポジウム「革新的炭素Inno-C:Innovative Carbons 2012」を開催いたします。
2 企画展名(テーマ)
『地域イノベーションを創出する夢の炭素素材』
~信州大学エキゾチック・ナノカーボンの創成と応用プロジェクト拠点の挑戦~
3 展示期間
平成24年 9月12日(水)~12月末(予定) ※開館は午前10時~午後6時
4 展示場所
文部科学省 情報ひろば「科学技術・学術展示室」
(東京都千代田区霞が関3-2-2 旧文部省庁舎3階)
5 主な展示物
(1)実物展示
・ 分子構造モデル(カーボンナノチューブ大型分子モデル)
・ 分子構造モデル(フラーレンモデル)
・ バルブ(採用事例:大中小4基)
・ スーパーキャパシタ(採用事例:大中小7基)
・ O-リング(採用事例:油田用、高温高圧用)
・ マルチウォールCNT(採用事例:シリンダーと素材)
・ 気相成長法による炭素繊維(VGCF)
・ 触媒気相法による多層カーボンナノチューブ(MWCNT)
・ フラーレン組立キット(修学旅行生主体)
(2)映像コンテンツ
・ 「革新的炭素素材、エキゾチック・ナノカーボンがつくる豊かな未来」
(3)パネル
・ ENCsが変える産業構造と製品・技術への応用図
・ 在籍卓越研究者 遠藤守信(特別特任教授)の研究内容と成果
・ 招聘卓越研究者 M.テロネス(特別特任教授)
・ 招聘卓越研究者 P.M.アジャヤン(特任教授)の研究内容と成果
・ 招聘卓越研究者 金子克美(特別特任教授)の研究内容と成果
・ 地域卓越特任教授 野口 徹の研究内容と成果
