繊維・高分子加工工学
syllabus

科目名 繊維・高分子加工工学
教員名 田上 秀一
単位数 2
開講学期 1年2年 前期

授業のねらいと概要

到達目標及びテーマ
本授業の到達目標は、以下の通りである。①繊維・高分子成形加工で見られる熱・流動について、理解している。②移動現象論の基礎知識を用いて、繊維・高分子成形加工の諸問題を解決できる。③繊維・高分子流体の特徴を念頭におきながら、繊維・高分子成形加工の諸問題の検討ができる。
本授業のテーマは、プラスチックから繊維などを作る工程である「高分子成形加工」に焦点を絞り、高分子成形加工で見られる基本的な熱・流動問題について、「移動現象」の立場から議論することである。
概要
授業形態は、板書やスライドを用いた講義を主とし、講義の内容に関する演習を適宜行う。演習の回答は、授業中に抽選で当たった受講生が発表し、内容の補足を教員が行う。授業の最後には、高分子成形加工に関する与えられた課題について調査し、PowerPointを用いたプレゼンテーションを行う。

授業計画

  • 第1回:なぜ繊維・高分子加工に移動現象が必要か?
  • 第2回:粘性とニュートン流体
  • 第3回:流体の基礎方程式(1)連続の式、運動方程式
  • 第4回:流体の基礎方程式(2)エネルギ方程式
  • 第5回:二重円筒間を通る流体の流れの解析
  • 第6回:多層成形、フィルム成形概説
  • 第7回:平行平板間多層流れの解析
  • 第8回:高分子流体の流動挙動の特徴
  • 第9回:非ニュートン流体の円管内流れの解析
  • 第10回:スクリュ押出機内の流れの解析
  • 第11回:レオロジー測定装置の概説
  • 第12回:キャピラリーレオメータの解析
  • 第13回:せん断流れにおけるせん断発熱
  • 第14回:各種成形加工法および成形加工に関するトピックスについて、題目決定と調査を行う。
  • 第15回:各種成形加工法および成形加工に関するトピックスについて、調査内容を発表する。

成績評価方法

授業内で行う演習の評点(約60%)、プレゼンテーションの評点(約40%)により評価する。評価の割合は変わることがある。なお、単位修得には、以下の点を必須とする。①すべての演習を回答すること。②演習の回答の発表を行うこと。③第15回目のプレゼンテーション発表をすること。

質問、相談への対応

 

学生へのメッセージ

 

教科書・参考書

教科書
特に使用しない。適宜、授業内容に関する資料を配付する
参考書・参考資料等
R. B. Bird, W. E. Stewart and E. N. Lightfoot, Transport Phenomena 2nd Ed., Wiley (2001)中江利昭監修、 レオロジー 工学とその応用技術、 フジ・テクノシステム (2001) など

備考

 



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