信州大学

目標

目的:

21世紀COE「先進ファイバー工学研究教育拠点」における成果を継承、発展、深化し、従来の繊維工学と最先端科学技術を融合して、分子レベルの構造制御の追及による新規ナノファイバーの創造から、多次元階層構造の制御により高次複合機能の創出を経て、繊維製造、感性評価、資源循環の各技術の創成にいたる、広範囲のファイバー工学分野を国際的連携のもとで推進し、生活全般に関わるライフスタイルと文化を創造する。本拠点は、ファイバー工学分野において、最先端の研究活動を通じて国際的に第一級の力量をもつ研究者、技術者を育成するとともに、国際的な中核的教育研究拠点として、人材・技術のネットワークを活用できる機能や情報のハブとなる機能を確立し、繊維産業の発展に資することを目的とする。

本拠点形成の必要性・重要性:

我が国が世界を先導する産業分野である繊維産業は、最先端材料におけるイノベーションを図ることで、急速に様々な産業の基盤産業分野として重要性を増している。繊維は人類の発祥から今日に至るまで必須の材料であり、衣食住のすべてに関わる基幹産業を支える工学分野を形成している。我が国が長年培ってきた伝統的匠技術と先進的科学技術を活かして、ナノファイバーから実用繊維までを対象としたファイバー工学分野の国際的中核教育研究拠点をオンリーワンの信州大学繊維学部につくることは繊維産業のグローバル化の中で緊急性が高く、必要不可欠である。

本拠点に期待される効果:

ファイバー工学分野において本拠点は既に我が国唯一の国際的拠点となっており、理学、工学、医学、農学などの枠を超えた、学際的学問分野への幅広い貢献が期待される。最近では国の科学技術重点4分野とされるライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジーすべてに関連し、すべての先端産業の発展、国際競争力の強化、国内の雇用拡大などに貢献できるためその波及効果は絶大である。