2000年4月〜
2003年3月:
日本学術振興会 特別研究員DC1
名古屋大学大学院 生命農学研究科 植物病理学研究室
2003年4月〜
2006年3月:
日本学術振興会 特別研究員PD
(独) 農業生物資源研究所 生理機能研究グループ 耐病性研究チーム
2006年4月〜
2007年3月:
(独) 農業生物資源研究所 特別研究員
(独) 農業生物資源研究所 植物・微生物間相互作用研究ユニット
2007年4月〜
2008年10月:
日本学術振興会 海外特別研究員
Max-Planck-Institute for Plant Breeding Jane Parker研究室
2008年11月〜:
信州大学 ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点 助教
1998年3月:
名古屋大学 農学部 資源生物環境学科 卒業
2000年3月:
名古屋大学大学院 生命農学研究科修士課程 生物機構・機能科学専攻 修了
2003年3月:
名古屋大学大学院 生命農学研究科博士課程 生物機構・機能科学専攻 修了
2005年度日本植物病理学会 Journal of General Plant Pathology論文賞
病原体感染による病害は農作物の生産を低下させる主要な要因の一つであり、農薬や抵抗性遺伝子の導入といった病害防除法が用いられてきました。しかしながら従来の方法には、薬剤耐性菌の出現、残留農薬による安全性や環境への影響の懸念、育種にかかる長い年月、抵抗性を打破する病原体レースの出現等の問題が存在し、新たな病害防除法の開発が望まれています。
植物は地に根を生やし移動することができないため、植物を取り巻く環境には常に無数の微生物が存在します。しかしながら、植物に病害を起こす病原体となりうる微生物は極わずかです。植物が進化の過程で、高度な病害抵抗性を獲得してきたからです。このような植物自身が有する病害抵抗性の機構を明らかにすれば、病害抵抗性植物の作出に応用することが可能であると期待されます。本研究では、植物の病害抵抗反応を制御する二大シグナル物質であるサリチル酸とジャスモン酸の生合成機構に焦点を当てて研究を行います。
テニュアトラック制度の導入により、若い研究者が自分の研究室を持つ機会が増えました。研究室を快適で活力に溢れたものにするには、研究・教育・運営を両立させることが必要だと考えています。本制度は任期のある厳しいものですが、失敗を恐れず自分のやりたい研究を進めたいと思います。また、自身のこれまでの経験や知識を学生に伝え、一人でも多くの学生に研究の楽しさを知って欲しいと思います。