2007年12月〜
現在:
信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点テニュアトラック助教
2006年04月〜
2007年11月:
東京理科大学総合研究機構先端材料研究センター プロジェクト研究員
2003年07月〜
現在:
University at Buffalo, The State University of New York,
Department of Chemical and Biological Engineering, Postdoctoral Research
Associate
2002年04月〜
2003年06月:
株式会社コンポン研究所 研究員
2000年08月〜
2002年03月:
株式会社コンポン研究所インターン
2002年03月:
東京理科大学大学院理工学研究科博士後期課程
修了
1999年04月:
東京理科大学大学院理工学研究科博士後期課程 入学
1997年03月:
東京理科大学大学院理工学研究科工業化学専攻 修士課程 修了
1995年03月:
東京理科大学理工学部工業化学科卒業
地上の70%、体内の70%が水と言われるが、均一な一液相の溶液はほとんど存在せず、そのほとんどが分子集合体や液滴、固体粒子が分散した分散液(コロイド)となっている。これは、自然界や生体には、無数の両親媒性分子・高分子が存在して、その両親媒特性を巧みに利用していることを意味している。そのような両親媒特性(自己組織化・吸着など)は、次世代型機能性材料として期待されるナノ・マイクロスケール材料の創製においても、重要な役割を担っている。また、エマルションに代表される液滴分散系が有する微細な空間(液滴)を利用した、ナノ・マイクロ材料の合成も盛んに研究されている。現在、特に、天然および合成両親媒性分子(界面活性剤やポリマー)を用いて、湿式(特に水系)での機能性ナノ・マイクロ高次元複合材料の合成・制御・応用について研究を進めている。さらに、環境・生体・経済負荷低減を目指した合成法(グリーンマテリアル合成法)の確立を目指している。現在の主な取り組みは、以下の通りである。
(1) エマルションの熱物性(融解温度・融解時間・凝固温度・凝固時間・熱伝動など)
(2) ポリマー還元法を利用した金属ナノ粒子合成とサイズ・形状制御
(3) 超音波還元法を利用した高純度(裸の)金属ナノ粒子合成とサイズ・形状制御
(4) チタニア系ナノスケルトンによる水中溶存有機汚染物質の吸着・光触媒分解
米国の大学へ初めて留学した2000年、若いAssistant Professorが、Associate Professor, Full
Professorと同様に、独自で研究室を運営し、授業をする姿を見て、日本の大学システムとの大きな違いに驚かされたことを今でも鮮明に覚えている。研究室の独立運営は、研究者の夢であり、自由を獲得できる一方で、現実は、ゼロからのスタートと言う不安が伴う。若手研究者のスタートアップ・自立を支援する本システムは、独自の研究に専念でき、さらに、安心して自立運営に取り組める場を提供する心強い支援であると感じている。また、成果と評価が常に問われる本システムにおいて、常に緊張感を維持しながら、独自の研究を発展させて、世界にアピールしていきたいと考えている。
自分自身を含め、世界に通用する人材の育成を目指す。国内外を問わず交流を広め、学生と共に時間・空間・経験を共有していきたいと考えている。優れた研究・人材を、信州大学から世界に向けて発信したい。