2006年04月〜2007年10月:
日本学術振興会海外特別研究員
2006年04月〜2007年01月:
米国食品医薬局(FDA)
2007年02月〜2007年10月:
米国国立癌研究所・米国国立衛生研究所(NCI/NIH)
2001年03月:
東北大学農学部生物生産科学科卒業
2003年03月:
東北大学農学研究科資源生物科学専攻修士課程修了
2006年03月:
東北大学農学研究科生物産業創成科学専攻博士課程修了
2004年03月:
日本畜産学会第103回大会優秀発表賞
2008年03月:
Animal Science Journal Excellent Paper Award 2008
強力なプロモーターとその下流にコードされた抗原タンパク遺伝子を持つプラスミドDNAを利用したDNAワクチンは、感染症、アレルギー予防などへの応用が期待され、コストの面からも優れた次世代ワクチンとして注目されています。近年、腸管関連リンパ組織を主とした粘膜免疫学の発展により、粘膜免疫系の制御を目的とした経口型ワクチンの開発研究が盛んに行われるようになりました。しかし、ワクチン分子の腸管粘膜系におけるデリバリーシステムの構築とその作用機序の解明が今後の課題となっています。
これまで核酸成分のトランスフェクションには、カチオン性リポソームなどのナノ粒子が利用されてきました。しかし、金属ナノ粒子やカーボンナノチューブと核酸成分との包接技術が開発され、哺乳類細胞への新たな遺伝子導入技術として期待されています。本研究では、ナノ粒子をキャリアーとするDNAワクチンの腸管関連リンパ組織における免疫応答機構を細胞分子レベルで解析し、ナノテクを駆使した経口型DNAワクチンの開発を目指します。
大学教員には、研究者と教育者としての二つの面があり、そのどちらも疎かにできないバランスがとても重要な職業です。私は、次世代を担う若い学生を育て、また互いに協力して研究を楽しく発展させることができる大学教員という職業に大きな魅力を感じています。今後は、研究者であると同時に教育者としての醍醐味を大いに感じながら、日頃から学生との対話を大切にして、“そっと”手助けができるような教員でありたいと思います。