事業の特長
各種ナノ材料、有機・無機新材料分野の研究で
こんなお悩みやお困りごとはありませんか?
- 研究設備が不十分で精密な解析ができない
- 材料研究で精密な分析は不可欠です。信州大学先鋭材料研究所には、原子分解能の電子顕微鏡や各種の表面分析、ラマンやX線分析の機材を用意しており、もし足りない場合でも、本事業で連携している全国25の研究機関(九州大学など国内他機関)と連携して問題解決を図ることもできます。
- 最先端の研究設備を使いこなせていない
- 透過型電子顕微鏡やTOF-SIMSなどの最先端の分析機器も操作やデータの扱いができないと十分な研究成果につながりません。どの共用装置も熟練スタッフの操作又はサポートの元でご利用いただけますので、自社や工業試験場の機材を利用するだけでは解決できない技術的課題にも対応できるかもしれません。
- 研究開発のパートナーが欲しい
- 信州大学先鋭材料研究所では、最先端のナノスケールマテリアルを研究する研究者が集まっています。特に、各種ナノカーボンや複合材、原子層材料などといった材料の研究を進めております。更に、多くの民間企業との連携も進めており、共同研究にて材料や技術を開発するパートナーとして活動したいと考えます。
各種ナノ材料、有機・無機新材料分野における課題解決を研究開発環境を提供することで支援いたします
- 最先端研究設備の利用機会を提供
- ・最新鋭の収差補正機能を取り付けたCS-TEM、その収差補正を進化させた原子分解能解析電子顕微鏡保有
・2.5nmの分解能を持つ原子組成分析のEPMAを導入
- 解析に関する技術的・学術的支援
- ・設備で解析されたデータの分析支援
・試料調整の技術ノウハウを持ったスタッフによる試料作製支援
・本学教員スタッフによる学術的支援
- 目的に応じて、柔軟に利用形態を選択可能
- ・材料研究の課題に合わせた利用形態を選択可能
・機器利用型、共同研究型、技術代行型、技術相談型など幅広い利用形態から利用可能
最先端研究設備と技術的・学術的な研究支援を提供いたします
研究の目的やリソースに応じて柔軟に利用形態をお選びいただけます
- 共同研究型
- 共同研究型支援では本学の研究者との協議や実際に手を動かして合成、分析機器の利用までの支援が利用いただけます。期間は年度内の6か月までを1単位としています。設備利用については、基本的には当初いただいた料金の範囲内(データ提供、データ非提供いずれか対応する利用料金および操作料、解析料など)とさせていただき、この金額を上回る設備利用があった場合は後日追加料金をご請求させていただきます。また、共同研究型支援の中で登録設備を使用しない合成支援(相談のみの場合を除く)を実施する場合は1日毎の課金を行い、この金額も設備利用と同様に扱います。
- 技術代行型
- 利用者がお出でにならず、分析等のすべてをこちらで実施する利用形態です。このとき、設備を使用している時間相当分の利用料金に加え、本学スタッフが作業している時間の操作料をいただきます。加えてデータ解析等に時間を要する場合はこちらも時間ごとの料金が発生いたします。この場合も利用申請時に想定される費用を見積もりますので、了解いただけましたら、料金を事前にお支払いください。また、実験を行う途中で追加が必要になった場合は後日追加料金を請求いたします。
- 機器利用型
- 本学の共用設備がご利用いただけます。装置の使用に際しては、最初は本学スタッフが操作の指導を行います。利用料金は、装置の使用時間に対応する利用料金をいただきます。(こちらのスタッフがサポートしている時間に対しては操作料が追加されます。)ご利用申請の際に、想定される利用時間と利用料をお見積もりいたします。この金額に了解いただけましたら、事前にお支払いいただいてからご利用いただきます。また、利用料は原則年度内のみ有効です。
- 技術相談型
- 装置をご利用にならない技術相談もお受けいたします。なお、途中で設備利用を希望される場合は、共同研究型支援に変更してください。データを提供いただけない場合は差額3万円を請求いたします。
技術支援による成果事例
Case.01
チタニア基と導電性金属イオン結晶体膜の防汚機能を建材に応用
- 企業名
- サスティナブル・テクノロジー株式会社
- 技術支援
- 高分解能観察
民間企業の利用者が金属酸化物を用いた光触媒材料を商品化されていました。その際、光触媒の活性が局所的な電気的特性との関連があるとお考えになり、なんとか評価したいとの希望があったため、信州大学の支援としては、透過電子顕微鏡での分析(原子像における結晶面間隔の分析により、局所的に形成される物質を明らかにする)や電気的特性の評価を行いました。
課題
- 光触媒の電気的特性を分析する装置を持っていなかった
- 技術的・学術的なサポートまで必要としていた
支援による成果
- 光触媒の活性が局所的な電気的特性と関連があることが明らかになった
- 技術的・学術的なサポートにより、商品化までのスピードが早まった