総合理工学研究科トップ>お知らせ>科学技術政策特論(理研)第2回 10月11日(水) 「理研における繊維・材料研究(バイオものづくり研究)」
◆講義概要:
人類は古くから植物や動物から天然高分子を取り出し使ってきました。石油化学工業の発展から、石油からこれら天然高分子の代替えが可能となり、遺伝子組み換え技術の発展によりタンパク質を改変したこれまでにない機能をもった材料ができるようになりました。伊藤は、1990年代から始まった進化分子工学という分野が、近年の次世代シークエンサーの発展などで新しい局面になりつつあることを紹介します。一方沼田は、自然界に存在する生物素材がもつ、人間が創出した材料では実現できないような物性や階層構造そして機能を学習し、新たな材料設計に活かすことで、新規の高分子材料を創成することを目指しています。本講義では、クモ糸の基礎物性に関する研究例と、酵素触媒を利用した新しいペプチド合成法の現状、そして、その合成法を利用した、クモの糸のような構造材料の開発について紹介します。
◆講師の研究詳細:
講師の研究内容についてはこちらからご確認ください。
理化学研究所HP:伊藤 嘉浩 (伊藤ナノ医工学研究室主任研究員)
理化学研究所HP:沼田 圭司 (環境資源科学研究センターチームリーダー)
◆開講日時:平成29年10月11日(水) 3・4時限(13時00分~16時10分)
◆講義場所:
主会場
遠隔聴講会場
長野(教育)キャンパス 附属次世代型学び研究開発センター(1*)2階遠隔講義室
※上記 9*、C3*、2*、5*、1*は、各キャンパスマップにおける該当建物の番号です
◆科学技術政策特論の概要:
科学技術政策は、今日、人類が直面する環境、エネルギー、食料などの問題の解決や、イノベーションを通じた経済の活性化と密接な関係を持っています。この 授業では、科学技術政策に係る基本的な知識を習得するとともに、次代を担う研究者・技術者に期待される役割について考える機会を提供します。本年度は特に「理化学研究所に見る最先端研究の動向」を副題とし、理化学研究所から、様々な自然科学分野の第一線研究者 を講師に招いて、国の科学技術政策や世界の研究動向、科学者の自発的・自律的な研究の意義などをお話し、次代の科学者・技術者へのガイドとしたいと思います。
◆講義の全体紹介
科学技術政策特論概要
理研科学技術政策特論案内ポスター(PDF)
◆講義シラバス
科学技術政策特論シラバス
◆本講義の問合せ先
本講義に関する問い合わせは下記までお願いします。
総合理工学研究科長野(工学)キャンパス
工学部学務係 026-269-5050 kogakumu_d*shinshu-u.ac.jp
信州大学理化学研究所連携研究室
riken*shinshu-u.ac.jp (*を@に変えてください。)